外食大手のマクドナルドは、去年に日本や中国で異物混入などの不祥事事件が続発した。その影響は世界的なイメージ低下につながり、今日米マクドナルドが発表した2015年第1四半期決算は、前年同期比で大幅な減収減益だった。
去年マクドナルドは不祥事で日本国内のマスコミをよくにぎわせたが、すでに内容を忘れてしまっている人もいるかもしれない。最も深刻な不祥事として、マクドナルドの鶏肉商品「チキンナゲット」に中国産の期限切れ鶏肉が使用されているという問題が、昨年7月に発覚した。
マクドナルドは一旦チキンナゲットの販売を停止したが、その後タイ産鶏肉に替えることで販売を再開。しかしこの件で、マクドナルドが失った消費者の信頼は大きい。
去年に発覚した不祥事はこれだけではなく、マクドナルドの商品内に金属片やビニール片など異物が混入している事件も続発。これによって消費者のマック離れが急速に進行し、最近発表された2014年12月期決算は惨憺たる内容だった。
具体的には、フランチャイズを除いた直営店の売上高は、前年比381億円減、あるいは14.6%減の2,223億円。また純損益は218億円の赤字で、前年の51億円の黒字から大幅に悪化。2015年12月期の見通しはさらに悪く、売上高が10%減の2,000億円、純損益が380億円の赤字を見込んでいる。
中国産鶏肉の問題は日本だけに留まらず、中国のマクドナルドでも問題になった。そして本国であるアメリカでも同じ仕入れ先からの鶏肉を使用しており、発覚直後にその会社から仕入れた鶏肉は使用を中止した。しかしその後見つけた代替仕入れ先が、タイではなく同じ中国産の別会社のものであったのは、まだ危機感が足りないとしか思えない。
そして今日になって米マクドナルドから2015年1~3期決算が発表されたが、こちらも内容は良くない。売上高は59億6000万ドル(約7,100億円)で、前年の67億ドル(約8,000億円)から11%も減少。純利益は前年同期比32%減の、8億1150万ドル(約965億円)だった。
ただ悪い決算にも関わらず、22日のNY株式市場でマクドナルド株は上昇している。前日終値が94.87ドルだったマクドナルド株は、22日は97ドルからスタートした。低調な決算にも関わらず株価が上昇しているのは、5月になって今後の経営建て直しに向けた計画を発表する予定があるためと見られている。
この計画の中では日本でも発表している不採算店舗の閉鎖などを含めた、大胆な措置が発表されると見られている。その他にも、オーダー時の待ち時間の短縮など、顧客満足を高める一般的な措置も含まれるらしい。時間はかかるもしれないが、今後の努力次第ではマクドナルドがまた成長していける可能性は残っている。
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