今週にユーロ圏が政策金利の発表を予定しており、0.25%の利下げで政策金利を2.15%にすると予想されている。ECBは昨年から数えてすでに7回の利下げを行っており、今回8回目の利下げが行われればそろそろ利下げ打ち止めが見えてくる。
今週は5日木曜にユーロ圏の政策金利が発表される。ユーロ圏の政策金利は基本的に3つあるが、その中で最重要のリファイナンス金利は現在2.4%となっている。そして今回はこれを0.25%引き下げて、2.15%にすると予想されている。
ユーロ圏のECBも2021年以降のインフレ高進に対処するために2022~23年にかけてハイペースで利上げを続け、2023年9月には政策金利(リファイナンス金利)を4.5%とした。
その後しばらくは様子見の据え置きを続けていたが、インフレが低位で安定しているため2024年6月から利下げを開始。9月以降は毎回利下げを行い、今年4月まで6回連続の利下げ。昨年6月も含めると7回の利下げを行ってきた。
そして今週利下げを行うと2.15%にまで金利が下がるため、そろそろ利下げも打ち止めになるのではないかという観測が出てきている。政策金利はインフレ率よりやや高い水準が適正という説がある。今週の3日火曜にはユーロ圏の5月消費者物価指数発表が予定されており、前年同月比+2.0%と予定されている。
インフレ率がこの予想通りだとすると2.0%であり、今週政策金利を2.15%に下げるとインフレ率よりやや高い適正水準になる。そして次の利下げを行うことで政策金利を1.9%にすると、インフレ率を下回る可能性が出てくる。
したがってECBは、次回・7月以降の理事会において利下げにこれまでより慎重になると考えられる。今週の理事会で利下げが行われ、そこで利下げが打ち止めになる可能性はまだ高くはない。しかしそれも可能性の1つとしてはありえるだろう。
また今週は他国の政策金利も発表されるが、他国でも利下げもそろそろ打ち止めが見えてきている。例えば4日水曜に発表予定のカナダの政策金利は、0.25%の利下げで2.5%にされると予想されている。
カナダも昨年前半時点の政策金利は5%と高い水準だったものの、インフレの安定を受けて6月から利下げを開始。それ以降はほぼ毎回利下げを行い、現時点での政策金利は2.75%となった。
ただしカナダのインフレ率はすでにかなり低く、最新の4月の数字は1.7%となっている。このインフレ率だと今週政策金利を2.5%まで引き下げてもまだインフレ率とは0.8ポイントのかい離があり、まだ利下げ余地はある。しかしカナダもだんだんと利下げ打ち止めが見えてきていることは間違いない。
一方アメリカはトランプ政権の政策への警戒のため今年になってから一度も利下げをしておらず、政策金利はまだ4.25~4.5%と高い水準にある。イギリスの政策金利も4.25%と高い。オーストラリアは今年になってからようやく利下げを開始したので、まだ3.85%と高い水準にある。
現在は主要国の政策金利水準にかなりバラつきが出てきているが、すでに0.25%と低金利にしたスイスの他にユーロ圏やカナダが、利下げ打ち止めが近づいてきている。
この書類に含まれる素材はiFOREXではなく、独立した第3機関により作成されたもので、いかなる場合においても、直接的・間接的、明示的・暗示的にかかわらず、投資に対する助言や、金融商品に関する投資戦略の推奨、提案として解釈すべきものではありません。この書類に含まれる過去の実績や、それに基づくシミュレーションは将来の成果を保障するものではありません。
すべての免責事項はこちらをクリックしてご確認ください。
iFOREXは数百銘柄の通貨、仮想通貨、商品、指数、ETF、株式をCFD形式で取引することができます。
方法は簡単、3ステップでCFD取引を注文できます。
iFOREXに今日参加すれば、次の素晴らしい特典パッケージがあなたのものに
25年以上信頼されるサービスプロバイダー
iFOREXグループは業界で最も大きく尊敬される企業の一つです。1996年に成功した銀行家のグループにより設立され、世界中の人の毎日の市場へのアクセスが目標です。
3つの主な約束
私たちは、提供するグローバルな取引商品の多様性と、使用する革新的な技術、常に向上し続けるカスタマーサービスで、業界のリーダーであり続けます。