ドイツの大手航空会社・ルフトハンザの傘下にあるLCC・ジャーマンウイングスの航空機が、24日にフランス上空で墜落した。乗客乗員150名の生存が絶望視されており、この事故でLCCに対する信頼が失われることが危惧される。
24日に墜落したのは、ジャーマンウイングスのバルセロナ(スペイン)発デュッセルドルフ(ドイツ)行きの9525便だ。まだ事故原因は明確になっていないが、何らかの理由で機体に穴があき、パイロットが気絶するほど気圧が下がって制御不能になったのではないかと見られている。犯行声明などがないので、テロの可能性はほぼ除外された。
これで昨年12月のエアアジア機墜落に続き、短期間で2回目のLCC機墜落となる。エアアジア機の事故はスラバヤ(インドネシア)発シンガポール行きの便が、インドネシア上空で墜落した。
LCCとは格安航空会社のことで、21世紀になってから世界各国で業績を伸ばしている。既存の航空会社よりも運賃が安くできるのは、機内食や荷物預かりを別料金にして必要な乗客だけに提供すること、都市の中心部から遠い空港を使うことで発着料金を安く抑えることなどを実行しているためだ。
しかしLCCは既存の航空会社と比べると、遅延・欠航率が高いのは事実。それは使用する機材を最低限に抑えてコストを削減しているため、予備の機材が少ないためである。
それでもとにかく「安い」というのは多くの消費者にとって大きな魅力で、アメリカ、ヨーロッパ、アジアなど、世界の各地域でLCCは業績を伸ばしてきた。日本でも2010年代になってからピーチ、ジェットスターなどいくつかのLCCがすでに就航している。
航空業界にとって「安全」は命である。墜落リスクの高い飛行機に乗りがたる者はいない。去年12月のエアアジアや今回のジャーマンウイングスのような事故が続くと、LCC全体に対する信頼が揺らぐことにもなりかねない。
ジャーマンウイングスの事故後、乗客の一部が予約をキャンセルしたのは当然としても、乗員の中にも搭乗拒否をする者が出ているため、ジャーマンウイングスは欠航となった便がかなりあるという。
ただ航空業界の構造として、LCCは既存の航空会社が子会社として運営しているところが多い。今回事故を起こしたジャーマンウイングスはルフトハンザの子会社だし、日本で就航しているLCCのピーチは、ANAの子会社だ。
その意味では、LCCの業界で利用者離れが起こったとしても、本業の既存の航空会社の方に利用者が流れるだけになる。いわば同じグループ内の別企業に売上が移るだけで、グループ全体としての業績が落ち込むことにはならない。
日本や欧州など世界の各地域で経済成長が鈍化しているので、運賃の安さは富裕層ではないが海外旅行が好きな多くの消費者にとってまだまだ魅力がある。ただいくら安くても、安全が保証できないと利用者が離れていくのは避けられないだろう。
この書類に含まれる素材はiFOREXではなく、独立した第3機関により作成されたもので、いかなる場合においても、直接的・間接的、明示的・暗示的にかかわらず、投資に対する助言や、金融商品に関する投資戦略の推奨、提案として解釈すべきものではありません。この書類に含まれる過去の実績や、それに基づくシミュレーションは将来の成果を保障するものではありません。
すべての免責事項はこちらをクリックしてご確認ください。
iFOREXは数百銘柄の通貨、仮想通貨、商品、指数、ETF、株式をCFD形式で取引することができます。
方法は簡単、3ステップでCFD取引を注文できます。
iFOREXに今日参加すれば、次の素晴らしい特典パッケージがあなたのものに
25年以上信頼されるサービスプロバイダー
iFOREXグループは業界で最も大きく尊敬される企業の一つです。1996年に成功した銀行家のグループにより設立され、世界中の人の毎日の市場へのアクセスが目標です。
3つの主な約束
私たちは、提供するグローバルな取引商品の多様性と、使用する革新的な技術、常に向上し続けるカスタマーサービスで、業界のリーダーであり続けます。