ドイツの最大野党が与党との連立協議開始を承認

　昨年9月の総選挙以来連立が成立せず、政治空白が続いていたドイツだが、21日に最大野党の社会民主党（SPD）が党大会でメルケル首相の与党との連立交渉開始を承認。これで連立に向けて大きな前進となった。

　ドイツでは昨年9月に総選挙が行なわれたが、メルケル首相のキリスト教民主同盟・社会同盟（CDU・CSU）の与党は過半数の議席を取れなかった。そのため連立政権を模索していたものの、前期に連立を組んでいたSPDは最初は連立を拒否。他の政党と連立交渉をしたが、合意に至らなかった。

　他政党との連立交渉が失敗に終わったため、昨年末からSPDとの交渉を開始。SPDは党大会で連立協議を承認する必要があったが、21日の投票では362対279で賛成多数となった。これで連立成立への見通しが大きく開けたことになる。

　先週末は135円40銭付近で終了したユーロ/円 [i] だが、ドイツの報道を受け今週は上窓を開け、135円60～70銭から取引をスタートした。