日米など各国で株高が続いているが、現在の水準は割高過ぎるのか?あるいは適正価格なのか?ノーベル経済学賞受賞のロバート・シラー教授が考案した指標「シラーP/Eレシオ」によると、現在の米国株はかなり割高なところまできている。
シラーP/Eレシオとは、株価分析でよく使われるPER(株価収益率)を多少変更した指標だ。ここでPERについて改めて確認してみると、PERとは「株価÷1株あたりの利益」あるいは「時価総額÷純利益」で計算される。これが10倍以下の株は、かなり割安と見られる。反対に20倍以上だと、一般的にはかなり割高になっていると見られる。
そしてシラーP/Eレシオとは、「時価総額÷純利益」の純利益の部分を、過去10年の純利益の移動平均に置き替えた指標になる。そして過去10年の純利益は、インフレ率調整後の数字を使用する。
このような指標が考えられたのは、1年だけの純利益を使った従来のPERは毎年の利益次第で変動が激しく、株価の割高・割安水準を正しく表わしていないという考えに基づく。
では2017年11月現在において、米国株のシラーP/Eレシオはどれくらいなのか?実はすでに31倍を超えるほどの水準にある。これはPERと同じ基準、10倍以下で割安、20倍以上で割高という基準で考えると、相当な割高水準になる。
実際に1900年以降の米国株式市場のシラーP/Eレシオの推移を見ると、30倍を超えたのは2回しかない。1回目は世界恐慌の引き金となった株価暴落が起こる直前の1929年。この時のピークは30倍程度だった。つまり現在の31倍とは、世界恐慌前すらも上回っていることになる。
2回目はITバブルの頂点だった2000年の春。この時はシラーP/Eレシオが45倍にもなり、史上最高値をつけた。そして現在「ITバブル」と言われているように、株価はその後暴落した。
反対に歴史的に最も低い水準だった時期は、世界恐慌時の1933年や1980年代前半の6~7倍だった。このような時期は米国株がかなり割安だったのは間違いない。
現在は米国株のシラーP/Eレシオが史上3回目の30倍超え水準にある。これは何を意味するのだろうか?もちろん30倍を超えているからといって、将来的に必ず暴落するというわけではない。ただアメリカでは2013年頃からダウ工業平均 [i] やS&P500が連日のように史上最高値を更新し、それが4年も続いてきた。
今後さらに何年も史上最高値更新の毎日が続くのだろうか?続いたとしたら驚異的だが、そうは上手くいかない可能性も残っている。
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