東証JQS(ジャスダック)に上場しているサハダイヤモンドという株式が、26日に東証によって上場廃止に係る猶予期間入り銘柄に指定された。サハダイヤモンドの過去の値動きを見るとわかるが、このような株は東証1部の優良企業株とは全く違う値動きをしてきた。
最初に言っておくと、サハダイヤモンドはいわゆる「低位株」だ。過去10年以上にわたって、株価が100円以下の極めて低い水準のみで推移してきた。そして高い株価になったことはほとんどない。
ではこの株のチャートを見てみよう。すると今日・6月29日の終値は29円だが、2005年には4,900円まで上昇していたことがあるように見える。おや?先ほどの「高い株価になったことはない」という話と違うのではないかと思うかもしれない。
しかしこれには理由がある。サハダイヤモンドは、2007年春に100株併合をしている。100株併合とは、それまでの100株を1株にまとめてしまうことだ。これを実行することで、見せかけの株価は高くなる。
例えば、現在「10円で1万株」持っている銘柄があるとする。この場合保有している株式の価値は10万円になる。そしてこの株が100株併合されると、株式数が100分の1になり、保有株式数は100株になる。その代わり1株あたりの株価が100倍の1,000円になる。併合によって「10円で1万株」が「1,000円で100株」になるが、全体の価値は変わらない。
株式併合は、低位株が行うことが多い。株式併合をすることで見かけ上の株価が高くなるし、また株価が変動しやすくなる。変動しやすいというのは、株価が1円付近で停滞してしまうと、それ以上あまり動かないことが多いためだ。そして1円まで来ると、それ以上下がることはできない。
そこで100株併合で1円→100円と株価を高くすることで、併合前の1円より下がることができるようになる、株価が動きやすくなる。今日・6月29日の29円というのは、100株併合前の価値で言えば0.29円しかないのだ。
サハダイヤモンドは、6月26日に上場廃止に係る猶予期間入り銘柄に指定された。これはどういうことか?東証はその理由として、「4会計年度連続で、営業利益および営業活動のキャッシュフローの額が負になったため」と述べていた。
実はこの条件「営業利益および営業活動のキャッシュフローの額が負」という条件が5年連続になると、上場廃止になる。そのためこれまで4年連続で負だったサハダイヤモンドは、残り1年間の猶予を与えられている。これが、上場廃止に係る猶予期間入りという意味である。そして次の決算でキャッシュフローが負の状態を改善できていないと、上場廃止を宣告される。
サハダイヤモンドのような低位株は投資するには難しい銘柄だが、観察していると100株併合や上場廃止に係る猶予期間など、株式市場のルールをいろいろ知ることができる。
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