大阪堂島商品取引所が2011年から試験上場していたコメ先物だが、5度目となる今年の本上場申請も却下。今回は試験上場の延長申請を行わずそのまま上場廃止とすることが決定された。しかしコメ先物は同取引所で唯一まとまった出来高があった銘柄であり、それがなくなると取引量の多い銘柄がほぼなくなることになる。
2020年7月に金など貴金属やとうもろこしなど穀物の先物銘柄が移管されて以来、大阪取引所が現在の日本の先物取引の中心的存在になっている。しかしその一方日本には他にも商品先物取引所が存在しており、その1つが大阪堂島商品取引所(以下、「堂島」)だ。
ただし堂島は大阪取引所のように活発に取引が行われているとは言い難い。堂島にはとうもろこしなどの穀物銘柄が上場しているが、それらは大阪取引所と重複上場しており、大阪取引所の方が出来高が多く堂島の方はあまり売買されていない。
その堂島でもほぼ唯一活発に取引が行われていたのがコメ先物だ。コメ先物の銘柄は1つではなく「東京コメ」など数種類が上場されており、日本では他にコメ先物を上場している取引所がないこともあり出来高もそれなりにあった。
だがコメ先物は正式な上場銘柄として取引されていたわけではなかった。2011年夏に2年間の期限つきの試験上場として上場し、2年後の2013年には本上場を申請する計画だった。2013年夏に予定通り本上場を申請したのだが、結局は出来高が足りないなどの理由から却下。試験上場が2年間延長されることになった。
その後も2015年、17年、19年と2年ごとに本上場を申請してきたが、毎回却下された。そして5回目の本上場申請となる2021年夏にも却下された。今回はもう試験上場の延長申請を行わず、コメ先物は上場廃止とすることを決定した。
堂島はすでにウェブサイト上で、コメ先物を上場廃止する旨と各銘柄と限月の取引最終日を発表している。ただし限月はいくつもあり、一番先のものは2022年6月限となっている。現在取引されている銘柄は取引最終日まで残るので、2022年6月まではコメ先物銘柄の取引が残ることになる。
とはいえあと1年以内にコメ先物が堂島から完全になくなることが決まった。これまでほぼ唯一まとまった出来高のある銘柄がなくなり、今度堂島はどうなるのだろうか?
堂島は今年になってネット証券大手のSBI証券を傘下に持つSBIホールディングスの出資を受け入れた。そして6月には今後5年間の事業計画を発表し、新たな先物銘柄を次々と上場させる計画を発表した。
それらの銘柄が成功すれば良いが、そうでないと堂島にとってはまとまった出来高のある銘柄がなくなってしまう。コメ先物がなくなり今後の堂島はかなりの努力が求められるだろう。
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