アメリカのコカ・コーラ社が、「バドワイザー」ビールのメーカーからアフリカにおけるボトラー企業を買収することになった。
最初にコカ・コーラビジネスにおける「ボトラー」とはどういうものか、再確認してみよう。コカ・コーラのビジネスにおいて、コカ・コーラ社自体は飲料の開発と製造、そして原液の提供のみを行う。
提供された原液を薄めて瓶づめし、それを出荷・販売するところまで行う企業を「ボトラー」と呼ぶ。ボトラーは基本的に国ごと、あるいは地域ごとに割り当てが決められており、その中で瓶づめ・出荷作業を行う。日本にも複数のボトラーがあるが、本州においては最近まで存在していた「コカ・コーライーストジャパン」と「コカ・コーラウエスト」が来年4月に統合され、「コカ・コーラボトラーズジャパン」が誕生してほぼ独占となる。
そして話を米コカ・コーラ社 [i] に戻すと、コカ・コーラのアフリカ諸国におけるボトラーはCCBAという企業だが、その株式の過半数はこれまで「バドワイザー」ビールの会社が保有していた。
「バドワイザー」のブランドは知っていても、会社名まで知っている人はそれほど多くない。「バドワイザー」ビールの企業は、ベルギーにあるアンハイザー・ブッシュ・インベブ(以下、「ABI」)という会社。
このABIだが、最近になってイギリスのビールメーカーであるSABミラーを買収した。これが、アフリカのボトラーであるCCBAをコカ・コーラ社が買収に動く原因となった。
CCBAの株式は、もともとSABミラーが保有していたのだ。ところがそのSABミラーをABIが買収したために、CCBAの株式もABIの所有となる。そしてコカ・コーラのボトラー契約は一般的に、「M&Aなどが行われた場合、コカ・コーラ社はボトラーの所有権を買い取る権利を持っている」という記載がある。
このような記載があるのは、ボトラーの株式が当初の企業とは別の企業に移った場合、移転後の企業がコカ・コーラ社にとってボトラーとして適切と判断できない可能性があるからだ。
そして今回はそうコカ・コーラが判断したため、ABIが持つCCBAの株式54.5%、金額にして31億5000万ドル(約3700億円)を、コカ・コーラ社が買い取ることになった。これでCCBAの過半数の株はコカ・コーラ社が所有することになる。
今回コカ・コーラ社が買収した理由として、ABIがアフリカにおけるボトラー業務の経験がないため、不適切と判断したことなどがあると見られている。ただしABIは、ラテンアメリカ地域でライバルのペプシ社のボトラー業務を行っている。
コカ・コーラがボトラーの株式を過半数所有するというのは頻繁にはないので、将来的にはより適切なボトラー企業を見つけてその企業に株を譲渡するだろうと予想されている。
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