資源エネルギー庁が27日に発表した25日時点のガソリン店頭小売価格は、全国平均でリッターあたり168.4円だった。これは先週よりも0.6円安く、値下がりは6週連続となる。
原油の国際価格は6月中旬の1バレル=107ドルをピークにして下げているが、日本国内のガソリン価格はなかなかそれに追随せず、7月中旬頃まで上昇していた。しかしようやく、原油価格の下げが国内のガソリン価格に反映されるようになってきた形だ。
海外の原油価格はここ数週間でさらに下がっており、国内のガソリン価格にはまだかなりの下げ余地がある。国内ガソリン価格はだいたい数週間のラグを経て海外の原油価格を反映するが、数週間前・8月初めの原油価格はだいたい98ドル程度だった。しかしその後ウクライナやイラクなどの地政学的リスクも目立った高まりを見せなかったので、原油価格は下落を続ける。27日現在では、93~94ドル程度まで下げている。
ここ1~2年の原油価格は90~110ドル程度で高止まりしているが、それ以上上がる可能性は低いと見られている。その原因の1つは、アメリカなどにおけるシェールガス採掘の進歩だ。シェールガスのエネルギーとしての利用が拡大し、世界全体の原油需要がそれほど伸びなくなっている。またアメリカも以前ほど中東から原油を輸入しなくなった。
また27日未明に、イスラエルとハマスがガザにおいて長期停戦に合意した。このガザやイスラエルは産油国ではないので直接的に原油の生産に影響を及ぼすわけではないが、油田を多く抱えている中東地域での紛争は地域の不安定化につながる。そこで停戦が発効したというのは、プラスになる材料なのは間違いない。
とにかく、海外での原油価格は下がり続けているので、今後数週間は国内のガソリン価格が下がる余地は十分にある。海外における突発的な紛争などを除けば、ガソリン価格を押し上げる要素といえば、円安くらいだろうか。
最近では好調な米経済を受けてアメリカの早期利上げ観測が高まっている。それに伴って、外国為替市場では円安・ドル高がじわりと進んでいる。米ドル/円は2月以来半年ほど101~104円のレンジで推移していたが、最近は1週間ほど104円付近に留まっており、レンジの上方ブレークもありえる。円安・ドル高がもっと進むと、日本が原油を輸入するコストが上がり、国内のガソリン価格が押し上げられる要因となる。
しかし総合的に見ると、ガソリン価格は今後もうしばらく下げる可能性の方が高い。ガソリン需要が多いお盆の時期は終わってしまったが、それでもガソリン価格は低い方がいい。これからのガソリン価格の推移に注目しよう。
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