トルコでは3月末に統一地方選が行われ、最大都市・イスタンブール市長選では野党系候補が勝利。その結果に与党が異議を唱えたため、6月23日に再選が行われた。しかし今回も野党系候補の勝利に終わり、週明けの為替市場ではトルコリラが上昇スタートとなった。
トルコでは3月末に統一地方選が行われた。その中でも注目選挙の1つだった最大都市・イスタンブールの市長選では、野党の共和人民党(CHP)系候補のイマモール氏がわずかの差で、与党・公正発展党(AKP)系のユルデュルム氏に対し勝利。改選前は与党系の市長が立っていたため、この敗北は与党にとってかなり痛手だった。
しかし得票数の差が0.2%程度とかなりわずかだったために、与党は選挙終了直後から「集計の仕方に不正があった」などと結果に異議を唱え続けてきた。そのため選挙管理委員会が与党の圧力に折れるような形で、再選挙を行うことが5月6日に発表された。
そして6月23日になって再選挙の投票が行われたのだが、結果はイマモール氏が54%、ユルデュルム氏が45%と今度は文句のつけようがないほど明確な差をつけてイマモール氏が勝利した。
5月6日に再選挙が発表されると、与党の圧力に選管が折れたと市場が判断しトルコの民主主義に対する懸念が拡大。そのためにトルコリラが下落した。だが23日の選挙後、週明けの為替市場ではその逆の動きが起こり、イマモール氏が勝利したことによってトルコリラは上昇スタート。
米ドル/トルコリラは1ドル=5.82リラ付近で先週を終えたが、週明けは5.74リラ台までリラ高になってスタートした。またトルコリラ/円は先週終了時点では1リラ=18.4円台だったが、週明けは18.7円台からスタートした。
今回は9%もの差がついているので、前回のように「集計の仕方に不正があった」などと異議を唱えても無駄なことは与党もわかっていると思われる。これでイスタンブール市長の結果は確定した。
しかしイスタンブール市長選で与党が敗北したことで、エルドアン大統領とAKPの基盤はさらに弱体化すると見られている。トルコでは2016年7月に軍の一部によるクーデター未遂事件があり、エルドアン政権は事件の再発防止を名目にして反対派を弾圧。一時は独裁体制が構築されかに見えた。
だが最近になってトルコ経済の後退が鮮明になり、エルドアン政権の支持率は下がっている。そしてイスタンブール市長選の敗北は、エルドアン政権への新たな打撃になった。ただしエルドアン政権が弱体化してもリラが下がるとは限らず、むしろ独裁が崩れることを市場が好感しリラ高になる可能性の方が高い。それが表れたのが、23日の市長選再選と週明けのリラの動きと言える。
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