GAFAと言われる4社を中心とした米の巨大IT企業は、2020年春から21年にかけての空前の株高で時価総額が1兆ドルを超えるほど暴騰し、世界的な株高をけん引してきた。しかし巨大IT銘柄の多くが今月になってすでに約1年前、あるいは2年前の水準まで下落してきており、巨大IT企業のバブルはもはや崩壊したと見える。
世界各国による膨大な緩和に支えられて、2020年春から21年にかけて世界の株式市場は空前の暴騰を見せた。その中でもひときわ上昇したのが、GAFAと呼ばれる4社に代表されるアメリカの巨大IT企業だ。
なお高騰したのはGAFAだけではなく、マイクロソフト(銘柄コード:MSFT)やネットフリックス(銘柄コード:NFLX)といった企業もある。またIT企業ではないがEVメーカーのテスラ(銘柄コード:TSLA)も2020年から21年にかけて暴騰し、この時期のバブルを象徴する銘柄となった。
これらの銘柄の中には時価総額が1兆ドル(約127兆円)を超えたものも多い。なお日本企業ではトヨタ自動車(銘柄コード:7203)が時価総額で圧倒的1位になっているが、トヨタでも2022年1月にようやく40兆円を超えただけで1兆ドルにはほど遠い。
しかしGAFAの4社、マイクロソフト、ネットフリックス、そしてテスラといった2020~21年のバブルの象徴だった銘柄も、2022年になって下げが続き5月にはすでに約1年前、あるいは2年前の水準まで戻ったものが多い。
特に下げが厳しいのはAmazon(銘柄コード:AMZN)だ。Amazonは4月末に発表した1~3月期決算で6年半ぶりに赤字を出したこともあり、特に4月以降に大幅下落。5月24日にはAmazon株は2,000ドル近くまで下げて、2020年4月以来の安値となった。これはまさにコロナバブルでの上昇分をすべて吐き出したことを意味しており、また昨年7月につけた3,773ドルの最高値から半分近くになった。
Googleの親会社であるアルファベット(銘柄コード:GOOGL)も5月24日に2,044ドルまで下がり、昨年3月以来の安値水準となった。GAFAの中では唯一1~3月期決算が増収増益だったApple(銘柄コード:AAPL)も、市場全体の軟調地合から逃げられず今年になって下げが継続。5月20日には132ドルと昨年7月以来の安値をつけた。
テスラは世界的なEVシフトやS&P500指数への採用によって2020年から21年にかけて暴騰。イーロン・マスクCEOは世界一の富豪になるとともに、その個性的な言動や仮想通貨に対する積極的な姿勢によって頻繁にメディアにも取り上げられるようになった。
テスラは世界的な半導体不足の影響を比較的回避したと言われ、昨年11月には1,243ドルの史上最高値まで上昇。この時の時価総額は1兆ドルを遥かに超えていた。しかしその後は下げが続き、特に2022年になって中国が上海でロックダウンを実施したことで、上海に工場を持つ同社への影響が拡大。
そして5月24日にはアナリストによる目標株価の引き下げのため7%も下落して620ドルに。この株価は昨年11月の高値の半分であると同時に、昨年7月以来の安値となる。すでに時価総額は1兆ドルを割って6,700億ドル(約85兆円)に下がっており、イーロン・マスクCEOの資産もピーク時から半分程度になった。
ネットフリックスもパンデミックの巣ごもり特需が終わりに向かっているため、今年になって会員数とともに株価も下がっている。
このように2020~21年の株バブルの象徴だった巨大IT企業やテスラの株価は、22年になってすでに相当下落した。これは景気への悪影響がかなり出ると思われるし、史上最大のバブル崩壊として歴史に残ることもありえる。
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