11月末にオミクロン株が発見されたことでリスク回避姿勢が広がり、一時は原油など先物価格が下落した。しかし12月後半になってオミクロン株の懸念がやや後退しており、原油初め先物価格がまた上昇しインフレ圧力が高まる要因となっている。
11月末にオミクロン株が突然発見され、世界の金融市場に懸念が広がった。その後しばらくの間はリスク回避姿勢が広がり、先物市場が下落。特に広範囲の物価に影響する原油価格の下落が目立ち、12月2日には62ドル台をつけて8月以来の安値となった。
この時点で世界的なインフレはようやく一服するかにも見えた。しかしオミクロン株はあまり重症化しないとの認識が広がったため、12月下旬になると原油など先物価格が再度上昇。インフレ圧力がまた高まってきている。
特に原油価格は反発が大きい。オミクロン株発見直前は78ドルだったNY原油は、11月26日に発見されるとこの日だけで10ドルほど暴落。さらにその後もしばらくは下げが続き、産油国が会合を開き増産をこれまで通り行うと決定した12月2日には62ドル台をつけた。
しかしその後反発し、12月下旬になると上げが加速。28日には76ドル台をつけてオミクロン株発見前の水準をほぼ回復している。
大豆は昨年秋から今年春にかけて上昇。しかし5月に高値をつけてからは下げに転じ、その後しばらくは高値更新がなかった。だが南米の産地であるブラジルやアルゼンチンで悪天候が続いているため、12月になってまた上昇。8月以来4ヶ月ぶりとなる1ブッシェル=13.5ドルをつけた。
同じ穀物銘柄のコーンも昨年秋から今年4月まで急上昇し、その後はしばらく調整の動きが続いていた。しかし10月から緩やかに上げてきており、最近では7月以来初めて1ブッシェル=6ドルを超えた。
金属銘柄のスズ(錫)も上昇が止まらない。スズの国際的な価格の指標となるのは、ロンドン金属取引所(LME)のスズ先物価格。最近まで史上最高値は2011年につけた1トン=30,000ドル強だったのだが、昨年秋以降の上昇のため今年春には2011年の高値を更新。その後も上げが止まらず、11~12月にはついに40,000ドルもつけた。
スズと同じくLMEに上場されているアルミニウムも昨年秋以降ずっと上昇しており、今年11月には1トン=3,200ドル近くまで上昇して2008年につけた史上最高値に接近した。
銅や小麦、さらにコーヒーといった銘柄も、最高値よりは多少低いがかなりの高値水準に留まっている。このように生活に必要な金属や穀物、それにエネルギーの先物価格が高騰する一方、生活に不要な貴金属の金やプラチナ(白金)といった銘柄は上がっていない。
なんとも理不尽な相場だが、この状況では先物高に主導されて来年も世界のインフレ圧力は高まっていくことが予想される。
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