かつては世界有数のNFTマーケットプレイスだったX2Y2が、事業不振のため4月30日付けで閉鎖となった。海外の大手仮想通貨取引所もNFT事業を縮小しており、伸び続ける仮想通貨業界とは対照的にNFT業界は苦戦が続いている。
仮想通貨の派生物としてのNFTが世界で爆発的に普及したのは2021年頃だった。こちらの記事で詳しく述べているが、NFTとは「Non-Fungible Token」の略で日本語では「代替不可能なトークン」という意味を持つ。
デジタルの画像や音楽にコピー不可能な識別情報をつけることで、本来はコピーできたものを唯一無二の作品にできる。そして識別情報をつけたNFTの作品を売買する場がマーケットプレイスだ。
2021年当時は仮想通貨市場も大きく上昇した年であった。そして2022年以降に仮想通貨市場が低迷するとNFT市場もしばらく低迷していたが、その後仮想通貨市場が復活すればNFTも復活すると期待されたこともあった。
2023年末頃から仮想通貨市場は再度上昇し、2024年末にトランプ大統領が再選され翌年1月に就任するとビットコインは一時1,700万円の史上最高値をつけた。しかしその一方、NFT市場は回復していない。
現在のNFT業界の苦戦を示すように、海外大手マーケットプレイスのX2Y2(エックスツー・ワイツー)が、今週4月30日で閉鎖された。理由は単純にNFT業界が伸びないことで、X2Y2における取引高も不振が続いているためであった。
最近NFT事業を縮小・停止したのはX2Y2だけではない。海外の大手仮想通貨取引所Bybit(バイビット)も、2025年4月8日をもってNFTマーケットプレイスを閉鎖した。同じく海外大手仮想通貨取引所のKraken(クラーケン)も、今年2月にNFTマーケットプレイスを閉鎖した。
このように専業のNFT企業だけではなく、仮想通貨取引所もNFT事業を縮小・停止してきている。NFT業界の苦戦は、世界最大のNFTマーケットプレイスを運営するOpenSea(オープンシー)の取引高推移を見てもわかる。
2021年にNFTが爆発的に普及したことで、OpenSeaの取引高も爆発的に増えてピーク時の2022年1月には50億ドル(現在のレートで約7,100億円、以下同じ)を超えた。だがその後は仮想通貨とNFT市場の冷え込みによって急減し、2023年9月には8,000万ドル(約114億円)と2022年1月のピーク時から98%以上の激減となった。
その後仮想通貨市場は再度上昇したもののNFT市場は回復できず、2023年9月から25年3月までの約1年半でピークをつけたのは2024年12月の3億3000万ドル(約470億円)で、2022年1月の最高値の10分の1にも達していない。
2021年3月にはX(旧Twitter)上で最初に投稿された「世界最初のツイート」がNFTとして290万ドル(約4億1000万円)で売買されて話題になった。またそれ以外にも2021年のブーム時は多くの高額取引が行われて盛り上がったが、その後ブームは下火になり復活は見えない。
すでに途上国の人を含め世界の多くの人々が決済や資産運用手段として利用している仮想通貨と違い、NFTにはそこまで実用性はなかったのだろうか。
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