今月になってWHOのテドロス事務局長が「パンデミックの終わりが視野に入ってきた」と発言した。テドロス氏の一言だけで判断はできないが、パンデミック開始からすでに2年半が経ち、2年前のようなコロナウイルスに対する恐怖感はすっかり消えている。果たして言われたようなパンデミックの終わりはくるのだろうか。
今月中旬にWHO(世界保健機関)のテドロス事務局長が、「パンデミックの終わりが視野に入ってきた」と発言していた。
テドロス氏がそう言ったことだけを理由に、「もうすぐ終わるだろう」と決めつけることはできない。テドロス氏は1人の人間であり、世界中に広がるパンデミックの将来を予想することはできないからだ。
しかし少なくとも日本では最近になって多くの人が、すでにパンデミックを意識しないほどになった。確かにマスク着用はいろいろな場所で義務付けられているし、パンデミック前のように多くの人々が海外旅行に行ってはいない。また日本に来る外国人も、2019年の年間3,000万人からはほど遠い。
だがパンデミック開始からすでに2年半が経過し、その間に多くの人々がワクチン接種を済ませた。2020年春の第1波の流行は感染者こそ少なかったが、ワクチンが普及していないために人々はコロナウイルスを恐れ、政府は緊急事態宣言を出して厳しい行動制限を課した。この時の制限はスーパーなど食料品を売るお店や医療機関といった、生活にどうしても必要な施設以外はほとんど休業を命じられる厳しいものだった。
しかしその後第2~6波と続くが休業制限はだんだんと緩くなり、最後は休業しているのは飲食店くらいになった。そして今年の第7波は感染者数だけで言えば最大だったが、もはや飲食店すらも休業を命じられなくなった。今ではスポーツや芸能イベントもほぼ普通に行われ、多くの人が国内旅行をしている。
2022年9月現在も相変わらず毎日数万人の新規感染者が出ているが、重症者や死者はかなり少なく、もはや人々はパンデミックを気にしなくなっている。すでに政府は全数把握すら止めた。また10月11日からは、3回接種済か陰性の証明を持っている外国人はかなり自由に日本に入国できるようになる。
このような状況は世界各国でも同じだ。新規感染者は出ているが、政府は正確なカウントをしていないし、多くの国では人々はマスクもしていない。これは以前から言われていたウイルスとの「共存」と言ってもいい。コロナウイルスがなくなるわけではないのだが、風邪やインフルエンザと同じように新規患者が出ても他の人々は通常の生活を送るようになっていく。
ウイルスが完全に消えなくても、日常が戻るという意味では「終わり」と言ってもいいのかもしれない。
しかしパンデミックの後遺症はまだまだ世界に残る恐れがある。パンデミックのために2020~21年に世界各国が空前の規模で金融緩和を行った。その影響で株式や仮想通貨市場は暴騰したが、同時に世界各国でインフレ率が高騰した。
インフレ抑制のため2022年になると世界各国が今度は一斉に金融引き締めを行っているのだが、それが世界的な景気後退を起こす恐れがある。今年もあと3ヶ月ほどだが、早くも2023年は景気後退の年になるという予想が出ている。
コロナウイルスは今後も世界に残り、また後遺症としてのインフレや景気後退もまだ続く。本当の意味でパンデミックが終わり2019年以前のような世界に戻る日はまだ遠い。
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