フォルクスワーゲンの排ガス規制逃れ問題がさらに拡大しているが、ここでフォルクスワーゲン株の株価を見てみると、VOWやVOW3など、銘柄コードが複数存在していることに気付く。これらの違いはどこにあるのだろうか?
フォルクスワーゲンの排ガス規制逃れ問題はその影響が広がり続けており、アメリカでは消費者が「不当な製品を買わされた」と述べ、また株主が「不当に株価を吊り上げて買わされたためその後の下落で損失を被った」と述べ、どちらも訴訟を起こしている。
フォルクスワーゲンという自動車メーカーは有名だが、これまでは日本人投資家はどちらかというとフォルクスワーゲン株には興味がなかった人も多いだろう。しかし今回の事件で、フォルクスワーゲン株に興味を持ち、購入あるいは株価をチェックしてみようと思った人もかなりいるのではないだろうか。
フォルクスワーゲン株は複数の国で上場されているが、基本的にはドイツ・フランクフルト市場の銘柄がメインとなる。そしてフランクフルト市場でフォルクスワーゲン株を検索してみると、銘柄コードが1つではなく複数出てくることに気付くはずだ。つまり、フランクフルト市場で取引されているフォルクスワーゲン株は複数ある。これらの違いは何なのか?
銘柄コード(ティッカーシンボル)は、「VOW.DE」などピリオドで分けられており、右側は取引されている取引所を表すのでここでは置いておく。ピリオドより左側の部分が、複数のフォルクスワーゲン株の違いを表している。
左側が「VOW」の銘柄は、普通株だ。普通株、つまり議決権もある普通の株式がこれに当たる。そしてそれ以外に「VOW3」という銘柄があるが、これは優先株を指す。優先株とは、配当の支払いや倒産時の残余財産の分配などを優先的にしてもらえる権利を持つ株式のことだ。その代わり、議決権がついていないものが多い。ちなみにフォルクスワーゲンの普通株(VOW)と優先株(VOW3)を比べると、普通株の方がやや値が高い。
この2つが、フォルクスワーゲン株の主な2銘柄になる。しかしそれ以外にも、ドイツの市場にはVOW4やVOW5というものも上場されている。VOW4とは、普通株(VOW4)の5分の1の価値を持つよう設定された、預託証券になる。預託証券とは、金融機関が特定の会社の株を買い取り、それを担保として発行する証券だ。VOW4は価値がちょうどVOWの5分の1になるように、いわば「ミニ株」的な存在として発行されている。
そしてVOW5とは、優先株(VOW3)の5分の1の価値を持つ預託証券になる。いわば、普通株と優先株のそれぞれの預託証券が発行されているわけだ。
このように銘柄コードがいろいろあるフォルクスワーゲン株だが、基本的にはVOWかVOW3を見れば現在の株価が分かる。これからしばらく報道が多くなるフォルクスワーゲン株について、知っておくと面白い。
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