日本における天然ガス先物として、LNG(液化天然ガス)の先物が4月4日に試験上場されてから1ヶ月が経過した。しかし出来高は低迷しており、本上場にもっていくためには今後の底上げが求められる。
天然ガスの先物といえば代表的なものはNY先物市場の銘柄だったが、今年の4月4日に日本で初となる天然ガス先物が上場された。
ここで上場されたのは天然ガスをマイナス162度の極低温で液化したLNG(液化天然ガス)の先物。液体化することによって、気体よりも輸送がやりやすくなる。日本は天然ガスを輸入しているがLNGの形で輸入しているものがほとんどのため、LNG先物として上場された。
以前は先物取引所としての東京商品取引所(以下、「東商」)が、貴金属、エネルギー、穀物など多くの先物銘柄を取り扱っていた。しかし2020年7月に金などの貴金属銘柄やとうもろこしなどの穀物銘柄が大阪取引所に移管され、東商には原油などエネルギー銘柄だけが残った。
現在東商はエネルギー銘柄に特化した先物取引所になっているのだが、その東商に新しくLNG先物が上場された。上場されたのは「プラッツJKM」と呼ばれる日本や韓国向けのLNG。
そして4月4日の上場から1ヶ月あまりが経ったが、出来高は低迷している。LNG先物は2022年5月限から23年7月限まで1ヶ月刻みで15限月が上場された。だが4月4日から5月9日までの間、15限月を合わせても取引はほとんどなくたまにポツリポツリと出来高があるだけの状況が続いてきた。
LNG先物は試験上場として上場され、期限は3年間とされた。試験上場なので今後出来高が増えれば本上場を目指すのだが、現在の状況だと本上場は難しいと思われるので今後の底上げが求められる。
試験上場から本上場への成功例に電力先物がある。電力先物は2019年に東商に試験上場し、LNG先物が試験上場した2022年4月4日に本上場に成功した。ここ1年ほどは毎日数十~100程度の出来高があった電力先物は、日本国内の電力事業者がリスクヘッジのために売買する需要があったため、出来高を伸ばすことができた。
その一方で本上場に失敗したのはコメ先物だ。これは2011年に東商ではなく大阪堂島商品取引所に2年間の期限で試験上場された。しかし2年後の2013年になっても本上場は許可されず、試験上場が2年間延長。そして延長を繰り返した挙句、本上場が実現できないまま2021年には廃止となった。
LNG先物が今後どちらの道を辿るかはまだわからないが、上場以来1ヶ月の出来高を見る限り将来は厳しいのではないかと思われる。
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