数日前から経営危機に陥っている海外取引所のFTXの影響で、仮想通貨市場が暴落している。そして9日には同業のバイナンスがFTXの買収で基本合意したものの、その後買収はしないことに決まった。これでFTXの破綻のリスクが大きく高まり、10日未明には仮想通貨市場がさらに暴落した。
今週になって海外大手仮想通貨取引所のFTXが経営危機に陥り、その影響で仮想通貨市場が暴落。「FTXショック」と言える状況になっている。
最初は同じく海外大手取引所・バイナンスのチャンポンCEOが、FTX発行のトークンであるFTXトークン(FTT)を全て売却すると発言したことから懸念が高まり始めた。この発言のためFTXトークンを大量に保有しているFTXのグループ企業・アラメダ・リサーチの経営懸念が高まり、8日正午頃に仮想通貨市場が大幅下落。
さらにこの日夜~9日未明になると、FTXが仮想通貨の出金を停止。ここで経営危機が表面化したが、バイナンスがFTXを買収して救済すると発表した。しかし最終的な判断はFTXの状態を精査してからと述べたため、仮想通貨市場はまた暴落した。
そして10日未明になるとバイナンスはFTXを買収しないと発表し、仮想通貨市場の暴落はさらに進行した。FTXトークンは8日午前中の3,000円台から300円台まで90%も大暴落。ビットコインも一時220万円台をつけて今年の最安値を更新した。
しかしバイナンスが買収を断念したため、FTX破綻の危機は高まっている。すでにサム・バンクマンフリードCEOも「経済的な支援がなければ連邦破産法の申請を検討せざるを得ない」と発言。CEO自ら経営が極めて厳しい状況にあることを示した。
すでにFTXの資金不足は80億ドル(約1兆1700億円)にも達しており、この額が近いうちに支援されないと破綻になるという。しかしこの状況で日本円で1兆円もの金額を支援できる個人や企業はそういないだろう。テスラのイーロン・マスクCEOは数兆円の資金を出してTwitterを買収したが、これは世界有数の富豪であるマスク氏だからできたことだ。
FTXがここまで追い詰められてしまった原因に、顧客資金をきちんと管理せず別の目的に流用してしまったことがあると言われる。FTXは前述のアラメダの経営のため、数十億ドルの顧客資金を使ってしまった。その流用や今年になってからの仮想通貨市場の低迷が原因で、ここにきて経営危機に陥った模様だ。
アメリカの証券当局であるSEC(証券取引委員会)は、FTXが顧客資産を適切に管理していたかの検査を数ヶ月前から行っているという。
だがFTXが本当に破綻したら、その仮想通貨市場と業界への影響はとてつもなく大きい。まず仮想通貨全般への信用が地に落ちるので、仮想通貨市場が大暴落することもありえる。
そして現在は世界中で多くの個人、企業、そして国までもが仮想通貨に投資をしている。エルサルバドルのように仮想通貨を法定通貨にした国もあるし、アメリカのマイクロストラテジーのようにビットコインを数千億円分も購入した企業もある。
仮想通貨市場が暴落したら、そういった企業や国が経済的ダメージを受け、保有している個人もダメージを受ける。まさに仮想通貨版リーマン・ショックとなる危険性があるのだが、FTXの破綻は明日にでも起こってもおかしくない。
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