米FRBは昨年3回の利下げを行い、その後は株式市場が上昇に転じたためにしばらく利下げを休止している。しかしCOVID-19の懸念によって株式市場や景気そのものが下落する可能性が高まってきており、FRBは近いうちにまた利下げをすることになると予想される。
米FRBは2018年まで利上げサイクルを続けてきたが、18年末の世界同時株安に加えて2019年からは世界経済の後退懸念が高まり19年早々に利上げの停止を宣言。さらに去年7月、9月、10月と3回連続利下げを行い、その効果もあって秋以降はNY株式市場が上昇に転じた。そのため12月と今年1月のFOMCでは金利を据え置いている。
その後2月前半頃まではNY株式市場の堅調な相場は続き、市場は今年の追加利下げはあるとしても1~2回程度と見ていた。またパウエル議長他FRBの関係者も、追加利下げには消極的な発言を何度か行ってきた。
だがCOVID-19(新型コロナウイルス)の世界的な流行とその世界経済への悪影響、そして株式市場への悪影響のため、FRBは高確率で近いうちにまた利下げをする状況に追い込まれると思われる。
実際に2月24日のNY株式市場では、場中ながらダウ工業平均が前日比900ドル安と暴落している。そして実体経済への深刻な影響はこれから表面化してくる。中国はCOVID-19のために生産・消費などあらゆる経済活動が停滞しており、世界2位の中国の停滞は他国に必ず影響を及ぼす。
そして先週から中国以外での感染が急増している。アジアでは日本だけではなく韓国でも感染者が急増。欧州ではイタリアで急増しており、現地では流行している地域の封鎖やイベントの中止など、これまで中国が辿ってきた道を辿り始めている。また中東でもイランで感染者が数百人単位で増えた。
ここまで拡がると世界経済全体がCOVID-19のために多大なダメージを受けることは必至になる。世界的な景気の後退に対抗するために、FRBは近いうちに利下げをせざるを得ないだろう。次回のFOMCは3月中旬だが、それこそ早ければその時に利下げが発表される可能性もある。
アメリカには政策金利のFF金利の先物取引があり、それが取引されている値が今後のFRBの利上げ・利下げを予想する目安になる。そして24日現在のFF金利先物を見ると、今年6月のものが現在の1.5~1.75%より0.25%分低い水準で取引されている。これはつまり、市場がFRBは6月までに0.25%の利下げを1回行うと予想していることを意味する。
さらに10~11月頃までにはもう0.25%分の利下げが予想されている。FF金利先物を通して見る限り、FRBは今年2回(0.5%)の追加利下げを行うと見られている。とはいえCOVID-19の悪影響はこれからますます実体経済に及んでくる。実体経済が一段と悪化し株が大きく下がれば、FRBは今年中に2回どころかもっと金利を下げないといけなくなることもありえる。
この書類に含まれる素材はiFOREXではなく、独立した第3機関により作成されたもので、いかなる場合においても、直接的・間接的、明示的・暗示的にかかわらず、投資に対する助言や、金融商品に関する投資戦略の推奨、提案として解釈すべきものではありません。この書類に含まれる過去の実績や、それに基づくシミュレーションは将来の成果を保障するものではありません。
すべての免責事項はこちらをクリックしてご確認ください。
iFOREXは数百銘柄の通貨、仮想通貨、商品、指数、ETF、株式をCFD形式で取引することができます。
方法は簡単、3ステップでCFD取引を注文できます。
iFOREXに今日参加すれば、次の素晴らしい特典パッケージがあなたのものに
25年以上信頼されるサービスプロバイダー
iFOREXグループは業界で最も大きく尊敬される企業の一つです。1996年に成功した銀行家のグループにより設立され、世界中の人の毎日の市場へのアクセスが目標です。
3つの主な約束
私たちは、提供するグローバルな取引商品の多様性と、使用する革新的な技術、常に向上し続けるカスタマーサービスで、業界のリーダーであり続けます。