3ヶ月に1度、FRBが公表する今後3年間と長期の金利予想を示す「ドットチャート」は多くの市場関係者が将来の金利予想の参考にしている。このドットチャートについて、パウエル議長は先週7日に見直す方針を示唆した。
アメリカの中央銀行であるFRBは、年に8回金融政策を決める会合・FOMCを開催して金融政策を発表している。そしてそのうち4回、3月、6月、9月、そして12月には、参加者による将来の金利予想をグラフ(チャート)にした「ドットチャート」が発表される。
ドットチャートの作成にはまず、19人のFOMC参加者が今年末、翌年末、2年後末、そして長期の4つの時点における金利予想を提出する。たとえば次回・3月のFOMC時点では2025年末、26年末、27年末、そして長期の4時点における予想が出される。
そして金利を縦軸、期間を横軸にグラフ(チャート)を描き、その中に各参加者の予想を点(ドット)として記入する。全19人の参加者が4つの期間について述べた点を記入するため、合計で76個の点が記入されることになる。
記入して完成されたドットチャートによって、市場はFOMCの参加者が今後どの程度の利上げまたは利下げを予想しているか、つまりどの程度金利を変更するのが適切と考えているかを判断できる。そして19人の参加者の中央値が、FOMC全体の将来の金利予想として利用されることが多い。
またFOMC後にはドットチャートのみが報道されることが多いが、ドットチャートは3ヶ月に1度・公表されるSEP(経済展望のまとめ)の一部でもある。SEPにはアメリカのGDP成長率、失業率、インフレ率、コアインフレ率、そして政策金利の見通しが含まれる。日銀は同様に3ヶ月に一度「経済・物価情勢の展望(展望レポート)」を公表しており、SEPはそれと似た性質を持つ中銀によるレポートと言える。
パウエル議長は先週7日に行われた会議中の発言で「今後はSEPを注意深く検証し、世界各国の中央銀行が行っている業務と比較する」と述べていた。この言葉は、ドットチャートを含むSEPを今後見直していく可能性を示唆している。
またこの日の会議にはFRBのコーン元副議長も参加しており、コーン氏はその場で、現在のような金利予想を示すだけでは不十分で、金利予想の前提となった経済データなどを示す必要があると話していた。
まだ具体的にどのような形になるかは示されていないものの、ドットチャート、あるいはSEPが今後見直される方針になったことは確かなようだ。今年中とも示唆されていた見直し後のドットチャートはどのようなものになるのであろうか。
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