1月27日に中国のDeepSeekが低コストで最新の半導体を必要としないAIを発表。この発表によってこれまでAI向け半導体を供給してきたエヌビディアの株が17%暴落した。そしてこのショックで話題に挙がったのが、半導体銘柄のみから算出されるSOX指数だった。
1月27日になって、中国のAIスタートアップであるDeepSeek(ディープシーク)が、新しいAIを発表した。
このAIは多くの面でこれまでのAIの常識を覆すすごいものだった。まず開発に要したコストがわずか560万ドル(約8億7000万円)と発表されており、これは世界的なAIブームの元となったChatGPTの約100分の1しかない。ただし560万ドルの数字はまだ裏が取れておらず、疑う者もいる。
そしてこれまでのAIと違い、最新の半導体がなくても動作できるものだった。2022年のChatGPT公開以降世界的なAIブームとなり、AI向け半導体を開発・製造するエヌビディア(銘柄コード:NVDA)は業績・株価ともに爆発的に伸び、昨年後半には時価総額で世界一にも躍り出た。
しかしDeepSeekのようなAIが市場に出回ると、エヌビディアの半導体への需要が減退し業績に大きく影響する恐れがある。27日のNY株式市場でエヌビディア株は業績懸念を受けて序盤から大きく下がり、17%安の暴落で終了した。
今回の暴落は金融関連記事では「DeepSeekショック」と呼ばれるようになったが、DeepSeekショック関連の記事で出てくるようになったのがアメリカのSOX指数という株価指数だ。
SOX指数は正式名称を「フィラデルフィア半導体株指数」という。フィラデルフィアとついているのは、フィラデルフィア証券取引所によって開発された指数のため。フィラデルフィア証券取引所は米国最古の証券取引所として1790年に設立されたが、2008年にNASDAQグループに吸収合併された。
SOX指数は半導体株だけ30銘柄から構成される指数で、選出基準は単純に時価総額の多い30銘柄になる。1993年12月1日からこの日の数値を「200」として算出が開始され、1995年7月には2分割もされた。
構成銘柄30種の中にはエヌビディアが入っているのは当然だが、その他にはクアルコム(銘柄コード:QCOM)やインテル(銘柄コード:INTC)といった世界的な半導体株が入っている。
SOX指数先週24日の終値は5,341.94だったが、27日はDeepSeekショックで暴落して一時は下落率が10%を超え、終値は約9%安の4,853.24だった。1日での約488ポイント安は、下落幅としてはおそらく1993年の算出開始以来最大であったろう。
27日の暴落でエヌビディア株だけで約90兆円、NASDAQ市場全体では約150兆円の時価総額が失われた。今後も下げが続くと米株式市場が下げトレンドに入る可能性があり、27日だけで下げ止まってほしいと願う投資家が多いだろう。
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