企業がトークンを発行して取引所の仲介で不特定多数に販売するIEOは、これまで日本で8例が行われてきた。しかし最後に行われたのは2024年12月であり2025年に入ってから全くないまま8ヶ月が経った。このまま今年はIEOがゼロで終わるのだろうか。
企業がトークンを発行して取引所が仲介し、不特定多数の投資家に販売して資金を調達するのがIEO(Initial Exchange Offering)だ。IEOは海外では盛んに行われてきたが、日本は法規制が厳しいためにこれまで8例が行われたのみだった。
そして最後に上場されたIEOは2024年12月であり、今年に入ってからはまだ1例もないまま8ヶ月が経った。このまま行けば2025年はIEOゼロで終わることになる。トランプ政権の誕生以来仮想通貨市場は非常に盛況な相場が続いているが、残念ながら日本国内のIEOは盛り上がっていないようだ。
そもそもここ最近上場されたIEOは、さえない値動きしかできていないものが多い。直近のものから順番に確認すると、国内8例目のJOCトークン(JOC)は昨年12月に上場された。これは日本独自のブロックチェーン構築を目指す企業・ジャパンオープンチェーンが発行した。売り出し価格は1枚30円だったのだが、今週の9月5日現在でレートは14円付近と半分以下にある。
同じ2024年12月に上場された7例目のIEOは、Not a hotelという企業が発行したNot a hotel coin(NAC)。Not a hotelはリゾート地にある不動産を自宅・別荘用とホテル用の両方で運用する事業。NACの売り出し価格は1,000円であった。
なおNACはIEOで購入した分の大半にロックアップがかかり、今年7月1日をもってようやく全てのロックアップが解除される仕組みがあった。ロックアップのために上場直後は2,600円まで上昇して好調な値動きとなったものの、ロックアップ解除が始まる2月1日までに売り出し価格近くまで下落。その後も1,000円付近で推移し、9月5日現在では900円台にある。
6例目のブリリアントトークン(BRIL)は2024年6月に上場された。これはゲーム関連の企業Brilliantcryptoが発行したトークン。売り出し価格は21.6円だったが、上場後の値動きは低迷しており今年9月5日現在で3円台で推移している。
5例目のエルフトークン(ELF)もゲーム関連で、Hashpaletteが発行して2024年3月に上場された。売り出し価格は12.5円だったが、こちらも価格は低迷しており今年9月5日現在で1円すら割っている。
以上のように、直近4例のIEOは9月5日時点で全て売り出し価格を下回っている。中には売り出し価格から90%以上下落したものもあり、上場後の価格形成は好調とはいえない。
今週2日に金融庁で開催された「暗号資産制度に関するワーキング・グループ」(第2回会合)では、仮想通貨の規制を金融商品取引法(金商法)に移行することが議論された。そしてIEOの話も出たのだが、参加者の1人がIEOの価格が低迷していることを指摘し、それらを一般的な金融資産として扱うことは「正気の沙汰ではない」と厳しい言葉で批判した
それほど現在の日本のIEOは振るわない状況であり、2025年は全くないまま終わる可能性が出てきている。今後のIEO復活のためには業界における一層の努力が求められる。
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