米ドル/円の過去20年の動きを見ると、数年ごとに円安トレンドと円高トレンドを繰り返してきた。それに対してスイスフラン/円は、一時的に円高・フラン安に動くことはあっても過去20年間の長期にわたり円安・フラン高が継続。現在のレートは20年前の2.5倍にまでなっている。
日本で最もよく参照される為替レートは米ドル/円で、ニュースなどで「今日の為替レート」と言えば米ドル/円を指すことがほとんどだ。
そして2000年頃から現在まで20年間の米ドル/円レートの長期の動きを見ると、数年ごとに円安トレンドと円高トレンドを繰り返してきた。もちろん為替レートの動きは複雑で、数年間ほとんど動かないような時期があったり、短期的に急激に変動したこともあった。
しかし20年前、2003年4月は1ドル=120円付近で推移していたので、2023年4月現在の133円付近と10%程度しか違いはない。米ドル/円は基本的には円安・円高を繰り返してきており、20年間でどちらか一方に動いたわけではなかった。
それに対してスイスフラン/円は、20年前から現在まで円安・スイスフランが続いてきた。もちろん短期的に円高に動いたことはあったが、20年前と現在とのフランの水準を比べると大きな違いがある。
20余年前の2000年後半には1フラン=60円だったが、2023年4月現在で150円を超えており、フランの価値は円に対して2.5倍にもなった。米ドルと違ってこの20年あまりで長期的に円安・フラン高が進行してきた。
終戦直後から1970年代までは為替レートが固定相場制だった時代で、1ドル=360円、1フランは82.3円だった。現在の1フラン=150円は、一時的な例外を除けば史上最高値となっている。
ここで言う「一時的な例外」とは、2015年1月にスイス中銀が突然フランの対ユーロ上限を撤廃したために起こった大変動のことだ。
2008年のリーマン・ショック以降は、スイスフランが対円だけではなく米ドルやユーロに対しても上昇。過剰なフラン高は輸出に打撃を与えるため、2011年9月にスイス中銀が1ユーロ=1.2フランの対ユーロレートの上限を設定。上限を防衛するために無制限のフラン売り介入を行うと発表した。
この政策のために数年間は1.2フランの上限を越えなかったのだが、2015年1月に突然上限を撤廃。突然の政策変更にスイスフランのレートが大暴騰し、スイスフラン/円は115円から瞬時に160円まで40円以上も変動した。ただこの変動は一時的なもので、数週間後には撤廃発表前に近い水準まで戻った。
この時の1フラン=160円はかなり特殊な条件でつけた特殊なレートで、このケースを除けば現在の150円は史上最高値だ。今後スイスフランの最高値更新はいつまで続くのだろうか。
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