過去最大赤字のインテルは復活できるのか

user 著者 鳥羽賢
calendar 2024年11月4日

半導体大手のインテルが先週発表した7~9月期決算は、166億ドルの赤字と創業以来最大の赤字額を計上した。またダウ工業平均から除外されることも発表され、同社の凋落が鮮明になっている。インテルはかつての栄光を取り戻せるだろうか。

株価は直後に8%上昇したが…

 米半導体大手のインテル(銘柄コード:INTC)が、先週31日(日本時間1日早朝)に7~9月期決算を発表した。

 その内容によると売上高は前年同期の142億ドル(現在のレートで約2兆1600億円、以下同じ)から6%減の133億ドル(約2兆200億円)。

純損益は前年同期の3億ドル(約456億円)の黒字から、166億ドル(約2兆5300億円)もの巨額赤字に転落。EPS(1株あたりの損益)は、3.88ドルの赤字だった。

 今期の166億ドルの赤字は同社が1968年に創業されて以来、56年の歴史で最大の赤字額となった。今期の巨額赤字は営業損失だけによるものではなく、保有設備の評価損などによる減損損失が159億ドル(約2兆4000億円)と、前回の決算と同時に発表した1万5000人のリストラ費用として28億ドル(約4,250億円)の損失を計上した影響が大きかった。

 これでインテルは2024年になってから3四半期連続赤字決算となった。昨年までは比較的順調に利益を出していたのだが、今年1~3月期は3億8000万ドル(約580億円)、4~6月期は16億ドル(約2,400億円)、そして今期は166億ドルと赤字がどんどん増えている。

 かつては半導体メーカーとして、特にCPU分野で圧倒的シェアを誇っていたインテルだが、なぜここまで凋落してしまったのだろうか?1つにはAIの台頭に伴い、AIに対応する製品の開発・販売でエヌビディアなど競合他社に遅れている点がある。そしてCPUでも競合のAMDにだんだんとシェアを奪われつつある。

 このような状況で設備投資や研究開発費用がかさみ、今年の3四半期連続赤字となった。また今期はすでに述べたような減損損失のために赤字額が過去最大となった。

 とはいえ来期・10~12月期の売上高見通しは市場予想を上回る133~143億ドル(約2兆200~2兆1700億円)であった。この見通しを好感して、発表直後の1日金曜のNY株式市場では同社の株は8%近く上昇して終了した。

 前期・4~6月期の決算発表時は16億ドルの赤字とともに1万5000人のリストラ案を発表し、直後の株価は26%も大暴落した。株価だけを見る限り、投資家は前期の決算発表時より楽観的と言える。

 しかしインテルの状況は厳しい。インテルは巨大IT企業であり「大きすぎて潰せない」、つまり倒産すると影響が大きすぎる企業に入るため、裏では米政府が倒産した時に備えて救済策を考えているとの話も出ている。

 そのような話が本当かどうかはともかく、インテルは創業以来最大級の経営危機に陥っていることは確かだ。1日にはダウ工業平均の構成銘柄から除外されることも発表されたインテルは、今後かつての栄光を取り戻せるだろうか?

この書類に含まれる素材はiFOREXではなく、独立した第3機関により作成されたもので、いかなる場合においても、直接的・間接的、明示的・暗示的にかかわらず、投資に対する助言や、金融商品に関する投資戦略の推奨、提案として解釈すべきものではありません。この書類に含まれる過去の実績や、それに基づくシミュレーションは将来の成果を保障するものではありません。
すべての免責事項はこちらをクリックしてご確認ください。

iFOREXは数百銘柄の通貨、仮想通貨、商品、指数、ETF、株式をCFD形式で取引することができます。
方法は簡単、3ステップでCFD取引を注文できます。

  1. CFD銘柄を選ぶ
    (株式、商品、通貨ペア、指数、仮想通貨、ETF)
  2. 方向を選ぶ
    (価格が上がると思う?「買い」を選択。下がると思う?「売り」を選択)
  3. 取引サイズを選ぶ
    (レバレッジを使うと、あなたの投資の最大400倍の取引を注文することができます)

iFOREXに今日参加すれば、次の素晴らしい特典パッケージがあなたのものに

  • 初回入金に100%+25%トレーディングチケット*
  • 無料教材と市場情報
  • リスクなしで取引の練習ができる無料デモ口座

無料のデモ口座を使ってリスクなしで練習することもできますし、その必要がなければ、今すぐ実際の口座で取引を始めることもできます。

iFOREXグループについて

25年以上信頼されるサービスプロバイダー

iFOREXグループは業界で最も大きく尊敬される企業の一つです。1996年に成功した銀行家のグループにより設立され、世界中の人の毎日の市場へのアクセスが目標です。

3つの主な約束

  • お客様サポートセンターはすべてのお客様が知識を深めるお手伝いをすることを目的としています。
  • 当社の最大証拠金ポリシーは、お客様が口座の可能性のすべてを引き出すことを可能としています。
  • 追証なしプログラムは、組み込み式のリスク管理システムとして機能し、お客様の残高を超える損失を出すのを防ぎます。

私たちは、提供するグローバルな取引商品の多様性と、使用する革新的な技術、常に向上し続けるカスタマーサービスで、業界のリーダーであり続けます。

iFOREXグループについて

世界の取引チャンスを活かしましょう