大手商社の住友商事が29日に業績予想を発表したが、資源開発事業の失敗から今期第2四半期に2,000億円以上の損失が発生したと報告された。この結果は、資源の開発がかなり難しいことを物語っている。
住友商事が今期に損失を出した資源開発事業は複数あるが、その中でも最大の、1,700億円の損失を出したのが、米テキサス州におけるシェールオイルの採掘事業だ。この事業は住友商事がアメリカに設立した子会社と、アメリカの資源開発会社の合弁事業として行われてきた。
シェールガスなら最近よく名前を聞くが、「シェールオイル」とは何か?これらはどちらも、地下深くのシェール層から採掘することができるのでそう名付けられた。簡単に言えば、シェール層から採掘できるガスがシェールガス、オイルがシェールオイルだ。
シェールガス・オイルともに地下数千メートルという極めて深い場所から採掘する資源で、高い技術力と莫大な資金を必要とする。シェールガスが最近になってやっと話題になったのは、ようやく採掘できる技術が発達してきたためだ。
アメリカはシェールガスの商業化にかなり成功しており、それによって中東への石油依存が減っている。このような成功例を見て、日本や他国の企業もシェールガス・オイルに投資しようと思って何も不思議はない。
といった背景から住友商事もテキサス州のシェールオイル採掘事業を開始した。しかしいざ始めてみると、採掘地点の地下は想定していたよりもかなり地層が複雑になっていた。そのために想定していたほど効率のよい採掘ができないことが分かり、商業化するためにはさらに莫大な金額の投資が必要になる。また商業化したとしても、その後利益が出せる保証もない。そのためにここで設備などを売却して、事業の大半を停止。そして1,700億円の損失見込みとなった。
その他にも、オーストラリアで行っていた石炭開発事業が上手くいかず、今期に300億円ほどの損失を計上する見込みになった。石炭事業が上手く行かなかった最大の理由は、石炭価格の下落にある。とん挫した石炭事業の1つに、アイザック・プレーンズ炭鉱がある。これは2012年7月に買収したばかりの炭鉱だが、来年1月で操業停止にすると発表した。
またブラジルにおける鉄鉱山開発事業でも、今期に500億円の損失を出した。ブラジルの鉄鉱山は住友商事が2010年に1,700億円も投じて権益の一部を獲得したのだが、それも鉄鉱石価格の下落などの理由により、これまであまり上手くいっていない。
基本的に資源価格は水もので、将来の変動を予想することは極めて難しい。そのために投資した後に価格が予想と反対方向に動き、事業の収益が出せなくなることは普通にある。資源の先物投資をしていても同じだが、相場の予想は相当難しいということだ。
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