米大手企業の1～3月期決算発表スケジュール

アメリカでは来週から大手企業の2023年1～3月期決算発表が本格化する。昨年から景気後退入りが懸念されているが、政府が発表する経済指標を見ても明確な景気後退にはなっていない。この状況で企業がどのような数字を発表するか注目が集まる。

ファイザーは大幅減収予想

　アメリカでは主に来週から5月中旬にかけて、大手企業の1～3月期決算発表が行われる。ここで主要企業の決算発表日と、売上高やEPS（1株あたりの利益）の市場予想を確認してみる。なお記載の日付は米国時間なので、日本時間では翌日の未明から午前中になるものもある。

4月18日（火）：

ネットフリックス（NFLX） - 動画配信。売上高は前年同期比3.9％増の81億7000万ドル（約1兆900億円）、EPSは2.86ドルと予想。

4月19日（水）：

IBM（IBM） - コンピュータハード。売上高は前年同期比1.2％増の143億6000万ドル（約1兆9000億円）、EPSは1.25ドルと予想。

テスラ（TSLA） - EV製造。売上高は前年同期比24.3％増の233億ドル（約3兆1000億円）、EPSは0.86ドルと予想。

4月24日（月）：

アルファベット（GOOGL） - ネット検索サービス。売上高は前年同期比1.2％増の688億ドル（約9兆1500億円）、EPSは1.06ドルと予想。

コカ・コーラ（KO） - 清涼飲料。売上高は前年同期比2.8％増の108億ドル（約1兆4350億円）、EPSは0.64ドルと予想。

4月25日（火）：

マクドナルド（MCD） - 外食。売上高は前年同期比1.9％減の55億6000万ドル（約7,400億円）、EPSは2.3ドルと予想されている。

マイクロソフト（MSFT） - コンピュータソフト。売上高は前年同期比3.4％増の510億ドル（約6兆7800億円）、EPSは2.23ドルと予想されている。

4月26日（水）：

メタ（META） - Facebook運営。売上高は前年同期比1.1％減の276億ドル（約3兆6700億円）、EPSは1.99ドルと予想。

4月27日（木）：

アマゾン（AMZN）- ネットモール運営。売上高は前年同期比6.9％増の1,245億ドル（約16兆5000億円）、EPSは0.22ドルと予想。

インテル（INTC） - 半導体。売上高は前年同期比39.8％減の110億ドル（約1兆4600億円）、EPSは0.15ドルの赤字と予想。

5月2日（火）：

ファイザー（PFE） - 製薬。売上高は前年同期比34.8％減の167億ドル（約2兆2200億円）、EPSは0.98ドルと予想。

ウーバー（UBER） - 配車アプリ。売上高は前年同期比27.3％増の87億ドル（約1兆1500億円）、EPSは0.08ドルの赤字と予想されている。

5月4日（木）：

アップル（AAPL） - iPhone製造。売上高は前年同期比4.6％減の928億ドル（約12兆3000億円）、EPSは1.43ドルと予想。

　以上、日本でも知名度が高い企業を中心に、一部ではあるが主要な米企業の1～3月期決算発表予定と業績予想をピックアップしてみた。半導体のインテルや製薬のファイザー前年同期比で大幅減収が予想されているが、これはコロナ禍で激増した需要の反動と見られる。それ以外の企業はだいたい増収が予想されており、減収予想の企業も予想減収幅は小幅に留まっている。