14日夜に米10月CPIが発表され予想を下回る前年同月比+3.2%だったことで、米利上げの終了見通しが広がり発表後に米ドルが急落した。しかし同時に米ドル以外の円ペアは急上昇しており、最近では米ドル/円とそれ以外の円通貨ペアが反対に動くことが増えた。
14日午後10時半にアメリカの10月消費者物価指数が発表され、予想の前年同月比+3.3%に対し発表は+3.2%と下回った。前月の数字が+3.7%なので一段とインフレ率低下したことになる。
米FRBは7月に利上げをしたものの、その後は9月、11月と2回連続で金利据え置きを発表した。7月の時点でパウエル議長は「今年中にあと1回の利上げ」と示唆しており市場もそれを予想していたが、その後インフレ率が低下。14日の米CPI発表後は、このまま追加利上げはせずに利上げサイクルを終了させるとの見方が広まった。
米利上げの終了見通しを受け、発表後はセオリー通りに米ドルが急落。発表前に1ドル=151円70銭だったレートは発表直後に151円まで下がり、その後も円高・米ドル安が続き15日未明には一時150円25銭をつけた。
米利上げの終了見通しが高まったことで米ドル/円が下がったが、クロス円のほとんどは逆に上昇した。クロス円とはユーロ/円、ポンド/円など米ドル/円以外の円通貨ペアのことを指す。
たとえばユーロ/円は米CPI発表前には1ユーロ=162円70銭だったが、発表後の数時間で1円上昇して163円台後半になった。ポンド/円も発表前は1ポンド=186円50銭だったが、発表後に急騰して数時間後には188円を超えた。
このように14日夜の米CPI発表後、米ドルは円に対して下落したがユーロやポンドなどは上昇した。しかしこれは比較的最近になって見られることが多くなった動きだ。以前は、米ドル/円が円高に動くとユーロ/円などクロス円全般も円高に動き、逆に米ドル/円が円安に動くとクロス円全般も円安に動くことが多かった。
このように米ドル/円とクロス円が同じ方向に動く場合と、違う方向に動く場合があるのは、取引の主体が円の売買か米ドルの売買かで違いが出てくるからではないか。
例えば円高・米ドル安の動きがあった時でも、その動きが主に円買いによってのものか、あるいは米ドル売りによってのものかによって違いが出る。円買いが多く入ったため円高・米ドル安になった場合、同時にユーロ/円やポンド/円など他の通貨に対しても円が買われるので、クロス円全般も円高に動く。
これは主に円売りによって円安・米ドル高に動いた場合も同じだ。その場合は他通貨に対しても円が売られるので、クロス円全般が円安に動く。
しかし主に米ドル売りによって円高・米ドル安が起こった場合は違う。その場合は米ドルがユーロ/米ドルやポンド/米ドルといった他通貨とのペアでも売られ、それらの通貨ペアではユーロやポンドが上昇する。その動きがユーロ/円やポンド/円にも波及し、これらのペアは米ドル/円と逆に円安・外貨高に動く。
逆に主に米ドル買いによって円安・米ドル高に動いた場合も同じで、米ドルが他通貨に対しても買われることで、逆にユーロやポンドは売られてクロス円は円高・外貨安に動く。
最近では14日夜の米CPI発表後のように米ドル/円とクロス円が逆に動くことが増えているが、それは米ドルの買いや売りが主体で動いているためだろう。
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