2022年7月に破綻した仮想通貨企業のセルシウスが、今月になって世界最大のステーブルコイン・テザーの運営元を提訴した。訴訟の内容はセルシウスの破綻直前にテザーが契約違反行為を行っていたというものだった。
仮想通貨業界は浮き沈みの激しい業界なので、これまで多くの企業が成長し、多くの企業が破綻していった。仮想通貨業界で最大級の破綻は2022年11月に破綻したアメリカのFTXだが、こちらは今年になってようやく債権者に弁済される見通しが立ってきている。
一方2022年5月のテラショックの直後に破綻した仮想通貨企業にセルシウス(Celsius)がある。セルシウスはアメリカのニュージャージー州で、仮想通貨のレンディング企業として創業された。
レンディングとは保有する仮想通貨を特定の相手に貸し出し、その利息を得る運用手法。現在では多くの仮想通貨取引所がレンディングサービスを提供している。セルシウスはレンディングとして個人投資家などから集めた仮想通貨を、より高い金利で大手企業などに貸して利益としていた。
ところが2022年5月のテラショックをきっかけとして、経営が一気に崩れる。テラショック直後の6月13日になって、セルシウスは突然「極端な市場環境」を理由として全ての出金と口座間の資金移動を停止した。
こうなると仮想通貨投資家としてはパニックになり、6月13日には仮想通貨市場が急落した。そしてこの動きはやはり経営が危ないことの兆候だったようで、翌7月にはセルシウスは米連邦破産法第11条の適用を申請して破綻した。
ところがそれから2年余りたった今月になって、突然セルシウスはテザー社を訴えた。テザー(USDT)とは米ドルにレートを固定したステーブルコインで、ステーブルコインとして時価総額は世界最大、仮想通貨全体でもビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)に次いで3位にある通貨。
訴えの内容は以下のようになる。当時セルシウスはテザー社に数万枚のビットコインを担保として預けていて、その代わりにテザーを受け取っていた。しかし2022年春にテラショックなどでビットコイン価格が下がると、テザー社は追加の担保を要求。
セルシウス側の言い分ではここで必要な額のビットコインを入金したのだが、テザー社はそれでも足りないと判断してビットコインを清算してしまった。
これが不正な契約違反であるとして、セルシウスはテザーに対して5万枚以上のビットコインを返還するよう請求している。この枚数のビットコインは金額にして30億ドル以上、日本円では5,000億円以上になり、ビットコインが払えなければ同価値のテザーを返還するよう求めている。
テザー社側はこの訴訟を「ゆすり」であるとして全面的に争う姿勢を見せた。2年前に破綻した仮想通貨取引所だが、このようなところで破綻後の争いがまだ続いていた。
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