秋になってまた株価が上昇してきており、アメリカではダウ工業平均や他の株式指数の史上最高値更新が続いている。数年前からずっと最高値更新が続いているこの状況は、将来「第2次ITバブルだった」と言われるようになるかもしれない。
去年暮れに暴落が起こったために今年前半の株式市場は暴落から緩やかに回復するのが精いっぱいで、最高値更新はあまり見られなかった。しかし秋になってまた株価が上昇してきており、NY株式市場では11月になってダウ工業平均がついに28,000ドルを突破。また連日のように最高値を更新している。
株価の高騰はいいことだが、現在の状況は2000年にピークをつけたITバブルと似ている点が多い。まずは株価の異常とも言える高騰。GDPと比較して株価が割高か割安かを測るバフェット指数は、2000年のITバブルの頂点では150にまで上昇していた。そして現在も約20年ぶりに150に近付いている。
また株式市場をけん引しているのがIT企業という点も共通だ。2000年当時時価総額の上位はマイクロソフト(銘柄コード:MSFT)などのIT企業が占めていた。そして2019年現在では、GAFAと呼ばれる巨大IT企業4社が時価総額世界ベスト5の4つまでを占めるようになった。ベスト5の残り1つもマイクロソフトだ。
これらに加え、中国の巨大IT企業3社は「BAT」とまとめて呼ばれる。Bはバイドゥ(銘柄コード:BIDU)、Aはアリババ(銘柄コード:BABA)、Tはテンセント(銘柄コード(香港):SEHK)を指す。この中で例えばアリババは、10月末現在の時価総額で世界7位につけている。
このように2010年代になって急成長し、株式市場と世界経済をけん引してきた企業の多くがIT関連になる。このような急成長を支えているのが、各国が行っているITベンチャーへの活発な投資だ。
特に日本のソフトバンクグループ(銘柄コード:9984)はIT企業への投資を増やしており、同社の10兆円ファンド「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」は世界各国のIT企業へ投資してきた。
ビジョン・ファンドより前の話だが、ソフトバンクGはアリババに投資し、投資資金の数千倍の利益となる大成功を収めた。このような成功例があるため、ソフトバンクGはベンチャーへの投資をまだ続けているのだろう。ただし最近になって、ウーバー(銘柄コード:UBER)やWeWorkへの投資で損失が出るなど、成績に陰りが見えてきている。
こうして見ると、ここ数年の株式市場や世界経済は、IT企業の急成長とそれを支える投資によってけん引されている。かなりITバブル時に似ているのだが、現時点で「これは第2次ITバブルである」と断定はできない。バブルとは弾けてみてようやく「これまではバブルだった」と断定できる。今はできないが、今後株式市場が暴落することがあったら「2017~19年の頃は第2次ITバブルだった」と言われるようになるだろう。
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