スコットランドにとって長年の悲願だった独立に向けて、住民投票が明日に迫っている。世論調査では賛成と反対がほぼ同数であり、投票の結果は終わってみるまで誰にもわからない。
独立に向けた住民投票を明日に控えて、現地では賛成派と反対派のアピールがひっきりなしに行われている。賛成派は現在スコットランド議会で与党となっているスコットランド国民党(SNP)が中心であり、一方で野党の労働党は反対派だ。選挙ではなく国民投票なのだが、どちらも選挙戦さながらに国民に自分達の主張をアピールしている。
そしてイギリス政府の立場としては、「独立断固反対」で一貫している。イギリス政府は数日前にキャメロン首相がスコットランド入りしてイギリス連邦残留を訴えており、スコットランド独立には完全に反対の立場だ。しかしこの住民投票はスコットランドの住民が行うものであり、イギリス政府は残留するよう頼み込むしか手はない。
さらに住民投票を翌日に控えた今日になって、イギリスの与野党がこぞってスコットランドに対して「誓約書」と題して、残留した場合は自治権を与えると約束した。がしかし、投票前日になってそれを行うというのは、少々遅すぎの感が否めない。
スコットランド内でも賛成と反対が半々であることはすでに述べた。賛成派の独立を希望する理由としては、「民族の誇り」が多い。スコットランドに住むのはスコットランド人が多く、自分達の民族だけの国を持ちたいという気持ちから独立を望んでいる。
一方で反対派は、経済的な理由で反対している者が多い。イギリスは世界6位の経済大国であり、その一部であり続ければスコットランドに経済的なメリットは大きい。逆に独立してしまうと、一気に貧困が拡大する危険性がある。
スコットランドの名産品といえばスコッチウイスキーがあるが、スコッチウイスキーの業界団体は独立に反対を表明している。それは独立した後の経済的混乱、貧困国への転落を恐れているためだ。これは現実的な危惧と言える。
外国為替市場におけるポンドの動きを見ると、今日は上昇気味にある。夕方にはポンド/円は175円台に乗せており、年末につけた175円40銭付近の高値に近付いている。投票の結果次第では、その高値を超える可能性もある。
独立したら、現在イギリスが持っている北海油田の権益を、スコットランドとイングランド(新イギリス連邦)で争うことになりかねない。またそれ以外にも、相当な混乱になると予想できる。イギリスだけではなくヨーロッパにとって運命の1日が、いよいよ明日にやってくる。
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