普通の国債は購入すると国が一定期間ごとに利息を支払ってくれるが、元本の償還額は変動しない。国債の元本部分が物価に合わせて変動する「物価連動国債」の個人向けが、来年1月から解禁されると発表された。
13日に麻生財務相が記者会見で述べたところによると、来年の2015年1月から、個人向け物価連動国債を解禁するとのことだ。ではそもそも、物価連動国債とはどんな国債なのか?
通常の国債では、買えば毎年利息を受け取ることができる。そして国債の利息には、固定型と変動型がある。固定型の場合には償還日までずっと同じ利率の利息が受け取れ、変動型は国内の金利に合わせて利息率が毎年変動していくというものだ。
しかし通常の国債には1つネックが存在する。それは、元本部分の償還額が変わらないという点だ。簡単に言うと、100万円分の10年国債を今年購入したら、10年後の償還日にも100万円が返ってくる。
「なんだ、当然ではないか。」と思うかもしれないが、10年間で国内の物価が変動していると、場合によっては損をすることになる。日本は最近までデフレが進行しており、物価は毎年下がっていった。そのような場合だと、お金の価値は年々下がっていくことになる。今年100万円分の国債を買い、10年後の償還日に100万円分を受け取ると、その価値は実質上がっている。
しかし最近になって、ようやくデフレからわずかではあるがインフレになる兆しが見えてきた。インフレ下では、10年物国債を買って10年後の償還日に同じ金額を受け取っても、その価値は実質下がっていることになる。これでは、国債を買っても損をするケースが増えてしまう。
そこで登場したのが物価連動国債だ。物価連動国債は元本部分の価値が物価とともに変動する特徴を持っている。簡単に言うと、今年100万円分の10年物物価連動国債を買うと、10年後の償還日には10年間の物価変動を考慮して償還額が変動する。10年間で物価が10%上昇していれば、償還日には100万円ではなく、110万円を受け取ることができるのだ。
しかしながらそれはインフレになった場合のことで、反対に10年間デフレで物価が下がったまま償還日を迎えると、受け取ることのできる金額は減ってしまう。中には「元本保証」と謳う国債もあるので、その点は購入する時にしっかり確認した方がいい。
物価連動国債は、日本では2004年から発行されていたが機関投資家向けで、まだ個人では購入できなかった。その後リーマンショックなどもあり、2008年に一旦発行を停止。そして2013年には、発行を再開していた。そして今回、2015年1月から個人に解禁する運びとなったのだ。しばらくデフレが続いていた日本経済が、ようやくインフレに転換する見通しが立ってきた。物価連動国債を個人に解禁するのも、その流れを受けてのものだろう。今後の日本経済でインフレが続くと予想するなら、国債は物価連動国債にして資産を防衛したい。
この書類に含まれる素材はiFOREXではなく、独立した第3機関により作成されたもので、いかなる場合においても、直接的・間接的、明示的・暗示的にかかわらず、投資に対する助言や、金融商品に関する投資戦略の推奨、提案として解釈すべきものではありません。この書類に含まれる過去の実績や、それに基づくシミュレーションは将来の成果を保障するものではありません。
すべての免責事項はこちらをクリックしてご確認ください。
iFOREXは数百銘柄の通貨、仮想通貨、商品、指数、ETF、株式をCFD形式で取引することができます。
方法は簡単、3ステップでCFD取引を注文できます。
iFOREXに今日参加すれば、次の素晴らしい特典パッケージがあなたのものに
25年以上信頼されるサービスプロバイダー
iFOREXグループは業界で最も大きく尊敬される企業の一つです。1996年に成功した銀行家のグループにより設立され、世界中の人の毎日の市場へのアクセスが目標です。
3つの主な約束
私たちは、提供するグローバルな取引商品の多様性と、使用する革新的な技術、常に向上し続けるカスタマーサービスで、業界のリーダーであり続けます。