FX業者「東郷証券」の経営者が、顧客に対して損失補填をしていた疑いのために東京地検特捜部によって20日に逮捕された。損失補填は投資における明確なルール違反であり、FX業者の経営者が逮捕されたケースはこれまでにほとんどなかった。
FX業者「東郷証券」の経営者である林泰宏容疑者が、損失補填の容疑によって20日に東京地検特捜部に逮捕された。また東郷証券と関連会社の幹部を務めている他3名も、同様の容疑で逮捕された。
林容疑者は元プロ野球選手であり、FX業界の人間としてはかなり異色の経歴を持つ。同容疑者は1979年に投手として巨人にドラフト1位で指名されたが、一軍に上がることはできず。その後近鉄(現オリックス・バファローズ)や大洋ホエールズ(現横浜DeNAベイスターズ)に移ったものの芽が出ることはなく、1985年に引退した。そして野球選手引退後は、金融業界を中心にキャリアを積んできた。
そして「東郷証券」というFX業者もあまり聞かない名前かもしれないが、東郷証券という名前になったのは2017年のことなのでそれも当然と言える。この企業は2002年に「サザインベストメント」という名前でFX業者としてスタートし、2012年には「efx.com」と会社名を変更。そして2017年には現在の東郷証券になり、株式など他の金融商品も取り扱うようになった。
今回逮捕された林容疑者は肩書は平の取締役だが、実質的に東郷証券の実権を握り、損失補填を主導していたと見られている。損失補填とは、単純にFXで損をした顧客に損失分の金額を与えて補填することだ。これは投資の世界で重大なルール違反になる。
今回の容疑では、2016年7月から18年12月にかけて、顧客4人に対して損失分の約700万円を補填していた。この補填は先物取引を扱う関連会社「さくらインベストメント」に口座を開設させ、そちらの取引で利益が出したよう偽装していた。
さらに別のケースとして、2017年10月から19年1月にかけて、別の4人の顧客に対して約6,200万円もの損失を補填していた。損失補填の疑いが浮上していたために東郷証券は2月に証券取引等監視委員会の強制捜査を受け、そして6月20日の4人逮捕となった。
損失補填は1980年代以前は証券業界で頻繁に行われていたと伝えられるが、90年代以降になると当局の監視が厳しくなり減っていった。FXは2000年頃から普及したためFX業界は比較的新しい業界だが、その中で損失補填による逮捕者が出たのはこれがほぼ初めてになる。こういった行為は業界全体のイメージを下げることにもつながるので、他の業者は同じ行為をしないことが望まれる。
この書類に含まれる素材はiFOREXではなく、独立した第3機関により作成されたもので、いかなる場合においても、直接的・間接的、明示的・暗示的にかかわらず、投資に対する助言や、金融商品に関する投資戦略の推奨、提案として解釈すべきものではありません。この書類に含まれる過去の実績や、それに基づくシミュレーションは将来の成果を保障するものではありません。
すべての免責事項はこちらをクリックしてご確認ください。
iFOREXは数百銘柄の通貨、仮想通貨、商品、指数、ETF、株式をCFD形式で取引することができます。
方法は簡単、3ステップでCFD取引を注文できます。
iFOREXに今日参加すれば、次の素晴らしい特典パッケージがあなたのものに
25年以上信頼されるサービスプロバイダー
iFOREXグループは業界で最も大きく尊敬される企業の一つです。1996年に成功した銀行家のグループにより設立され、世界中の人の毎日の市場へのアクセスが目標です。
3つの主な約束
私たちは、提供するグローバルな取引商品の多様性と、使用する革新的な技術、常に向上し続けるカスタマーサービスで、業界のリーダーであり続けます。