東証が7月から小数の呼値単位を導入

user 著者 鳥羽賢
calendar 2019年1月9日

東証が上場している銘柄の一部について、7月22日から1円未満の小数の呼値単位を導入する。これは日本の株式市場としては、前例のない措置だと思われる。

小数の呼値のその後の記事はこちら。

呼値単位が1円から0.1円に

呼値とは株式を注文する際の注文できる値段のことで、呼値の単位とは値段と値段の幅のことを指す。例えばある株式の現在の株価が「100円」だとしたら、「100円」で注文を出すことができるのは当然だが、その上下の注文が出せる価格は「99円」と「101円」となる。この場合、「100円」に最も近い注文が出せる値段は100円から1円違いなので、呼値単位は「1円」ということになる。

一言で言うと、この単位が7月22日から1円ではなく「0.1円」になるということだ。つまりこれまで「100円」だった株価が「100.0円」と表示され、その上下の注文は「99.9円」と「100.1円」となる。単位が0.1円になると、これまでよりもずっと細かい値段で注文が出せるようになる。小数の呼値単位が導入されるのは5,000円以下の呼値で、1,000円以下が呼値単位0.1円、1,000円超5,000円以下が0.5円となる。

この措置が導入されるのは東証の全銘柄ではなく、TOPIX100の構成銘柄に限られている。TOPIX100は東証の中でも特に取引量が多い銘柄100種で、例えば三菱東京UFJグループ、丸紅、三井物産、任天堂など、日本を代表する企業ばかりが揃っている。

この措置が導入されるのはなぜだろうか?東証の説明としては、呼値をより細かくすることで投資家の注文の選択肢が広がり、注文の待ち時間が解消され、投資家の利便性が向上するとしている。

ちなみに、呼値単位が0.1円だと、もし取引単位が「1株」だった場合は、約定金額に小数が発生して、「円」の単位だけでは清算ができなくなってしまう。しかし、TOPIX100銘柄は全銘柄が100株または1000株が取引単位なので、約定金額が1円未満になることはないとのことだ。

ただあえて投資家にデメリットになりそうな点を言うとすれば、先の方の価格の板が見られなくなってしまうことだ。普通に証券会社で口座を持っていると、板は8枚程度先までしか見られない。つまり現在の株価が100円だとすると、これまで呼値単位が1円だったので、92~108円程度までの板が見られた。しかし呼値単位が0.1円だとすると、見られる板は99.2~100.8円までになり、範囲としては狭くなってしまう。

また例えば今日のストップ高が300円だとすると、これまでは8つ先の板まで見られたので、現在の株価が292円付近に来れば300円にある注文数が見られた。しかし呼値単位が0.1円だと、299.2円までこないと300円のストップ高にある注文数が見られない。これは場合によっては不便だと感じる投資家もいるのではないだろうか。

どちらにしても、この措置自体はもう決まったことなので、7月22日からは実行される。株式を取引しているなら、7月22日までにこの措置の実行に備えておこう。

日経225平均のレートはこちらでご覧頂けます。

この書類に含まれる素材はiFOREXではなく、独立した第3機関により作成されたもので、いかなる場合においても、直接的・間接的、明示的・暗示的にかかわらず、投資に対する助言や、金融商品に関する投資戦略の推奨、提案として解釈すべきものではありません。この書類に含まれる過去の実績や、それに基づくシミュレーションは将来の成果を保障するものではありません。
すべての免責事項はこちらをクリックしてご確認ください。

iFOREXは数百銘柄の通貨、仮想通貨、商品、指数、ETF、株式をCFD形式で取引することができます。
方法は簡単、3ステップでCFD取引を注文できます。

  1. CFD銘柄を選ぶ
    (株式、商品、通貨ペア、指数、仮想通貨、ETF)
  2. 方向を選ぶ
    (価格が上がると思う?「買い」を選択。下がると思う?「売り」を選択)
  3. 取引サイズを選ぶ
    (レバレッジを使うと、あなたの投資の最大400倍の取引を注文することができます)

iFOREXに今日参加すれば、次の素晴らしい特典パッケージがあなたのものに

  • 初回入金に100%+25%トレーディングチケット*
  • 無料教材と市場情報
  • リスクなしで取引の練習ができる無料デモ口座

無料のデモ口座を使ってリスクなしで練習することもできますし、その必要がなければ、今すぐ実際の口座で取引を始めることもできます。

iFOREXグループについて

25年以上信頼されるサービスプロバイダー

iFOREXグループは業界で最も大きく尊敬される企業の一つです。1996年に成功した銀行家のグループにより設立され、世界中の人の毎日の市場へのアクセスが目標です。

3つの主な約束

  • お客様サポートセンターはすべてのお客様が知識を深めるお手伝いをすることを目的としています。
  • 当社の最大証拠金ポリシーは、お客様が口座の可能性のすべてを引き出すことを可能としています。
  • 追証なしプログラムは、組み込み式のリスク管理システムとして機能し、お客様の残高を超える損失を出すのを防ぎます。

私たちは、提供するグローバルな取引商品の多様性と、使用する革新的な技術、常に向上し続けるカスタマーサービスで、業界のリーダーであり続けます。

iFOREXグループについて

世界の取引チャンスを活かしましょう