日本の株式市場には値幅制限があり、前日終値から一定の幅だけ離れた値にストップ高・安が存在する。ストップ高・安は数日間連続すると値幅制限が拡大されるルールがあるが、そのルールが一部変更されると東証から発表された。
アメリカのNY株式市場など値幅制限がない市場も存在しているが、日本の株式市場には以前から値幅制限が設定されている。これは1日で株価が極端に動くことを防ぐために設定された制度だ。
各銘柄の1日の値幅制限は前日の終値に基づいて決まるため、毎日変わる。そして値幅制限の上限価格をストップ高と言い、下限価格をストップ安と言う。
これが基本的なルールなのだが、現在の東証にはストップ高・安が数日間続くと、その後は値幅制限が拡大されるようになっている。正確に言うとストップ高・安をつけただけではなく、かつ売買高が0株で終わるなど他の条件もある。
正確な条件はともかく、現在ではストップ高・安が3日間続くと翌営業日から値幅制限が2倍になるというルールが決められている。3日間もストップ高・安が続いた銘柄は4日目以降もなかなか寄り付かない可能性があり、早く寄り付かせるためにこのルールがある。
それが6月30日になって東証からこのルールの改定案が示され、8月3日からはストップ高・安が2日間続いた場合に、翌3日目には値幅制限が4倍になると変更される。値幅制限をより早く、そして大きく拡大することで、無駄にストップ高・安が続くことを避ける意味がある。
かつてはこの拡大ルールがない時代もあったが、その頃は無駄にストップ高・安が続くことが多かった。その最たる例が、2000年3月31日~4月27日にかけて起こった光通信(銘柄コード:9435)の20日連続ストップ安だ。
光通信は今でも存在しているが、最近ではそれほど話題にあがらなくなった。しかし2000年頃はインターネットの黎明期でかつITバブルの時代でもあったため、社長が34歳という史上最年少で東証1部上場を果たした光通信はメディアでも広く取り上げられていた。
そして2000年3月30日には78,800円で終了した同社の株だが、当時すでに情報が出回っていた架空売上疑惑を受け、この日に業績見通しを大幅下方修正。これが疑惑を裏付けることになり、翌31日から売りの大洪水となった。
当時は値幅制限の拡大ルールがなく、4月になってもストップ安に張り付く日が全く終わらず。20営業日目となる4月27日には3月30日から80%以上も安い13,800円まで下落した。翌28日も一時はストップ安の11,800円をつけたが、その後切り返して終値はストップ高の15,800円。連続ストップ安記録は20日で途切れた。
この後現行の値幅制限2倍拡大ルールが制定されたため、20日連続ストップ安は起こりにくくなった。そして2020年8月からはそれがさらに4倍に拡大するため、光通信の20日連続ストップ安は2度とない伝説としていつまでも語り続けられるであろう。
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