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東芝が米原発事業で巨額の減損を計上へ

user 著者 鳥羽賢
calendar 2016年12月27日

 東芝がアメリカの子会社を通して昨年末に買収した原発関連会社が、予想より低い資産価値しか持たない可能性が出てきた。そのために東芝は今期の決算で最大数千億円にもなる減損損失を計上することになるかもしれない。

 東芝(銘柄コード:6502)の米子会社であるウェスチングハウス・エレクトリック(WH)が、昨年12月に原発関連会社の「CB&Iストーン・アンド・ウェブスター」を買収した。しかし最近になって、この会社の資産価値が予想より低い可能性が浮上。そのために東芝は、2017年3月期決算で最大数千億円になる減損損失を計上する恐れが出てきた。

 東芝は2017年3月期決算で1450億円の黒字になると予想しているものの、この減損額によっては赤字転落の可能性もある。それどころか、現在3632億円の株主資本を上回る損失だった場合、債務超過に陥ることも考えられる。

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