東地中海のガス田問題など多くの地政学的リスクを抱えるトルコは、通貨・リラの下落が続いている。そして来週は22日木曜に政策金利発表が予定されている他、トルコリラの材料がかなり多い。
トルコを巡る地政学的リスクが増えており、そのため8月頃からトルコリラは下落が続き対円・対米ドルともに連日のように史上最安値を更新している。
そして来週はトルコの諸問題に新たな展開が起こると予想されている。まずはロシア製ミサイル防衛システム・S-400のテスト問題。S-400はロシア製であるために購入前から欧米が猛反対していたのだが、トルコは昨年に購入を強行した。
今週になって、S-400のテストのためにトルコは北部のシノプ県にS-400を配備した。当初は翌週、つまり19日の週にテストを行うとされていたものの、16日金曜にすでにテストが行われたという報道が流れた。ただしトルコ政府はこの報道を否定している。
16日の報道がどうあれ、来週トルコはテストを実施する可能性があるし、そうなるとアメリカなどから制裁を課されることが考えられる。制裁となればトルコリラがまた一段と売られる。
また東地中海のガス田問題もくすぶっている。トルコは今週に同海域に新たに探査船を送り緊張が高まっており、ガス田問題で争っているEUから制裁を受けることも考えられる。だが今のところ、近いうちの制裁の可能性はそれほど高くないと見られている。
さらにコーカサス地方における、アルメニアとアゼルバイジャンの紛争もある。この紛争はトルコがアゼルバイジャンを支援して介入するのではないかという憶測が高まっており、介入するとなるとトルコリラのリスクが高まり売りにつながる。
9月末に始まったこの紛争は、10月10日にはロシアの仲介で一旦停戦。しかしすぐに両国は戦闘を開始し停戦は有名無実化した。その後18日にまた停戦合意するなど、状況が二転三転している。来週も18日の停戦合意を無視して両国軍がまた戦闘を再開するかもしれない。
トルコリラにとって来週最大の材料として、22日木曜に政策金利発表が控えている。トルコ中銀は9月についに重い腰を上げて2%の利上げを実施。政策金利を10.25%とした。トルコリラが下落している現状では2ヶ月連続の利上げも十分考えられるが、エルドアン大統領は利上げをよく思っておらず今回は利上げ見送りの可能性もある。
どういう内容であれ、22日午後8時のトルコ政策金利発表前後にはリラが大きく動くだろう。またS-400のテスト問題などでも常に新しい展開がある可能性があり、来週はトルコリラのボラティリティが大きくなることが考えられる。売り材料が続出すれば、1ドル=8リラ突破もあるかもしれない。
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