来週の25~27日に、年に1度世界各国の中銀総裁や金融政策関係者が集まるジャクソンホール会議が開催される。そして例年のように、最も注目されるのはFRBパウエル議長の講演となる。
来週の25日木曜から27日土曜にかけ、年に1度のビッグイベントであるジャクソンホール会議が開催される。
ジャクソンホール会議とは、アメリカのワイオミング州にあるジャクソンホールという場所に世界各国の金融政策関係者が集まり、講演やディスカッションなどを行うイベント。金融政策関係者とは、中央銀行の総裁や幹部、財務省関係者、金融を専門とする大学教授やエコノミストなどが該当する。日本からも例年日銀総裁などが出席している。
ジャクソンホール会議は1978年から40年間以上毎年8月頃に開催されてきた。しかし2020年はパンデミック開始のため世界各国でロックダウンなどが行われ、ジャクソンホール会議も異例のオンラインで行われた。
2021年は当初対面形式の予定だったが、夏に感染が広がったために急遽2年連続のオンライン形式に変更された。だが2022年は3年ぶりに対面形式で開催される予定になっていて、今回は直前にオンラインに変更されることもないだろう。
なおジャクソンホール会議には毎年テーマがあり、今年のテーマは「経済と政策の制限の再評価」と決まった。
日程は25~27日だが、これはアメリカの時間なので日本とは時差がある。また初日は午後以降の開始なので、日本時間で言えば26日金曜の午前中頃から28日日曜午前中頃までの開催になる。
ジャクソンホール会議では参加者が講演やディスカッションなどを行うが、今年の会議で最も注目度が高いのは例年のようにFRBのパウエル議長の講演。パウエル議長の講演は現地時間の26日午前10時から、日本時間だと同日の午後11時から行われる。この時間は株式市場など金融市場がまだ開いている時間だ。
パウエル議長の講演で注目されるのは、今年後半から来年にかけての金融政策の展望。市場の予想ではFRBは今年3~3.5%程度まで金利を引き上げ、来年になってインフレが落ち着いたら景気対策として利下げに転換するというものだ。
パウエル議長はこの予想に沿った発言をするのか、あるいは予想と違う見通しを述べるのかが注目される。ジャクソンホール会議内の発言で金融市場が動くことはよくあるため、来週の26日夜以降は金融市場が大きく動くこともありえる。
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