未登録取引所のビットコイン取引は95%が偽装との報告

未登録取引所のビットコイン取引は95%が偽装との報告

著者 鳥羽賢
2019年04月4日

アメリカの資産運用会社が最近まとめた報告書によると、各国にある未登録のビットコイン取引所が公表しているビットコイン取引量は、そのうち95%が取引量を多く見せるための偽装だということだった。衝撃的な内容だが、仮想通貨業界はまだまだ不透明な部分が多い事実を突きつけられる。

bitFlyerなどは透明と指摘

今回の報告書をまとめたのは、アメリカのサンフランシスコにある「ビットワイズ・アセット・マネジメント」という資産運用会社。ここは主に仮想通貨を使って運用するファンドなどを提供している。


そして今回の報告書は、アメリカのSEC(証券取引委員会)に提出するためにまとめられた。ビットワイズはビットコインETFをこれまで何度かSECに対して申請してきたが、全て却下された。現在も新しいビットコインETFを申請中であり、仮想通貨業界に対してもっとSECに理解してもらうために報告書をまとめたと見られる。


だが報告書の内容は必ずしもSECが仮想通貨に対して好意的になれるものではなかった。その報告書によると、調査した世界各国の81の取引所では、1日あたり60億ドル(約6,660億円)の取引が行われていたと公表されている。だがそのうち実際に行われていた取引は、わずか5%未満の2億7300万ドル(約300億円)だけだったと結論づけた。残りは取引量を多く見せかけるために、自社の口座同士で無意味な売買を行うなどの「偽装」だったという。


アメリカにはCoinbaseという大手仮想通貨取引所があるが、ここはビットワイズが「偽装のない」取引所と位置づけている。そしてCoinbaseでは1日あたり2,700万ドル(約30億円)のビットコインが取引されている。


それに対してCoinBeneという取引所では1日あたり4億8000万ドル(約530億円)ものビットコイン取引が行われていると公表されているものの、ビットワイズの報告書はこの数字はかなり疑わしいとしている。


この報告書を見る限り、仮想通貨業界とはまだまだ不透明な部分が多い業界と言える。ただしここで95%以上が偽装取引とされているのは、あくまで未登録業者らしい。ビットワイズは透明な仮想通貨取引所として、各国にある10社の名前を挙げていた。そしてその中には日本のbitFlyerも入っている。


日本は昨年1月のネム大量流出事件以降、仮想通貨取引所の登録審査が非常に厳しくなっている。その審査を通過して登録された業者なら、それなりの水準にあり、偽装などを行っている可能性は低いと見て問題ないだろう。ただし海外にある未登録業者は、まだまだ怪しい業者が多いということだ。

 

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