日銀が5日にCBDC(中央銀行デジタル通貨)の実証実験を開始することを発表した。しかし開始されたのは予定されている3つのフェーズのうちフェーズ1で、それも1年近くを予定している。したがって日本でCBDCの実証実験が全て終わり実用化されるのは、まだかなり後のことになると思われる。
日銀が5日になってCBDC(中央銀行デジタル通貨)の実証実験を同日より開始することを発表した。
仮想通貨が普及するにつれて各国は法定通貨をデジタル化したCBDCの研究開発に取り組むようになり、特に中国は世界に先駆けて実用化することを目指している。中国はすでに昨年5月に広東省深セン市など4ヶ所でデジタル人民元の実証実験を開始し、その後多くの都市に拡大した。
今年3月には上海の民間デパートでも実験を開始しており、来年2月に予定されている北京冬季五輪までには実用化を目指している。
日本や欧米など他国は中国ほど熱心ではないものの、少しずつ研究開発を進めている。そしてこれまではあまり動きのなかった日銀も、ついに5日になって実証実験を開始すると発表した。
日銀によるCBDCの実証実験は3段階のフェーズに分けて行われる予定になっている。5日から開始されたのは最初の「フェーズ1」にあたるが、ここでは「システム的な実験環境を構築し、決済手段としてのCBDCの中核をなす発行、送金、還収等の基本機能に関する検証を行う」との目的が定められている。
今後予定されている「フェーズ2」では「フェーズ1で構築した実験環境にCBDCの周辺機能を付加して、その実現可能性などを検証する」ことを目指す。具体的には保有金額の上限設定や、オフライン環境下での利用を検証する。
そして最後の「フェーズ3」では、民間事業者や消費者が実地に参加する形でのパイロット実験が行われることも検討される。
とはいえ5日に始まったばかりのフェーズ1も2022年3月までの予定となっており、期間は1年近くある。その後フェーズ2、フェーズ3と実験が続けられるので、これらが全て終わるのはおそらく2024年頃になるだろう。
日本でCBDCが実用化されるとしてもそれ以降になると思われるので、まだ先のことになる。中国は来年には実用化を目指しているので、中国からの情報でCBDCが市民の生活にとってどれだけのメリットやデメリットがあるのかもある程度わかる。
中国と比べると急がずマイペースで行う感のある日銀のCBDC実証実験だが、これが日本の経済・金融を変えるきっかけになるのかもしれない。
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