日銀が21日の正午頃に金融政策を発表。市場の予想通り、政策金利は現行のゼロ金利を据え置き。また異次元緩和政策も現在の年80兆円の国債買い入れなどの政策をそのまま維持とした。
しかし今回は新しく審議委員になった者が2名おり、その1人である片岡剛士委員は現状維持に反対票を投じた。そのため現状維持の採決は賛成8、反対1だった。もう1人の新任委員である鈴木人司氏は現状維持に賛成した。
なお片岡委員の反対の理由は、「現行の政策は物価上昇率2%の達成には不十分」というもの。これは現在の緩和を縮小する前提ではなく、さらなる追加緩和をするべきという前提での反対と見ることができる。実際に片岡委員はこれまでリフレ派として知られてきた人物だ。
前回まで参加していた2名の審議委員の1人・木内登英委員は常に緩和縮小を主張していたが、代わりに任命された片岡委員は反対のスタンスを持つことが明らかになった。
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