3日夜に発表された米原油在庫が予想に反して増加していたことなどを背景として、原油価格は3日夜から4日にかけて下落。4日夜には90ドルを割って89ドル台をつけた。この水準はウクライナ紛争が始まる直前と同じとなり、紛争によって懸念されていた原油の高騰はひとまず落ち着いた。
3日夜に産油国が会合を開催し、今後の追加増産について協議。そして9月に日量10万バレルの追加増産を行うことで合意した。
3日夜のNY原油は一旦96ドル台まで上昇したものの、追加増産に加えてこの日発表された米原油在庫が予想の前週比減少に反して450万バレル増加していたことなどから、その後は大きく下落。4日未明までには90ドルに接近した。
4日日中には90ドルよりやや高い水準で横ばいが続いていたが、夜になってまた原油売りが増えてついに90ドルを割って89ドル台をつけた。原油価格が89ドル台をつけたのは、ウクライナ紛争が始まる直前の2月下旬以来となる。
ウクライナ紛争が始まった当時、産油国であるロシアが紛争を開始したことや、国際社会がロシアに制裁をかけたことで、原油価格の高騰が懸念された。その後ロシアがウクライナの原発を攻撃した3月上旬には130ドルまで上がったこともあったが、ついに紛争開始以来の上げ幅を全て帳消しにした。
最近は他の商品先物価格も下がっているものが多い。ウクライナ紛争開始前は1ブッシェル=8ドル付近だった小麦は、どちらも小麦輸出国のロシアとウクライナが紛争に突入したことで高騰し、原油と同じく3月上旬には13ドルの高値をつけた。
だがその後は高値更新はなく、5月頃から国際社会がウクライナ産小麦の輸出再開に向けて動いたことで下げが継続。7月下旬には輸出再開で合意し、8月になると7.7ドルまで下がった。
ウクライナとは直接関係がない大豆も、8月4日現在の水準は14ドル台半ばで約半年前の水準まで下がってきた。コーンも同様で8月4日現在は6ドルで半年前の2月上旬とほぼ同じ水準にある。
金などの貴金属銘柄は下がっていないが、エネルギーや穀物といった生活に影響の大きい先物銘柄がここ数ヶ月下がってきている。これは世界のインフレ圧力を多少緩和させる要因になるだろう。
ただし現在のインフレは先物高だけではなく複合的な要因で起こっているので、先物の下落だけでインフレ率がパンデミック前のように落ち着くとは考えにくい。世界のインフレはまだしばらく続くと考えられる。
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