AIブームを追い風に去年から爆発的な業績と株価の高騰が続くエヌビディアは、先週7日を分割前の最終取引日として10日から10分割を完了した状態の取引が始まった。これで株価が10分の1になり買いやすくなったことで、エヌビディア株は今後も上昇が期待できるのだろうか。
米国株関連のニュースではすでに幾度となく報道されているが、昨年以降エヌビディア(銘柄コード:NVDA)の株価が暴騰している。
背景となったのは2022年11月に文章などを生成できるAI(人工知能)のChatGPTが発表されたこと。このAIは瞬く間に世界中で利用されるようになり、2023年以降は世界的なAIブームになった。
そしてエヌビディアは生成AIにとって不可欠な部品を開発・製造している。もともとはPCでゲームをする場合などのグラフィック強化に使われるGPUを開発・製造していた同社だが、その演算能力が生成AIに必要なものとなった。
エヌビディアが開発した「A100」やその後継製品である「H100」といったGPUが高性能生成AIに必要な部品となり、2023年にAIが世界的ブームになるとエヌビディアのこれらの製品が爆発的に売れるようになった。
その結果2022年の終値が146ドルだったエヌビディア株は、2023年から24年前半にかけて暴騰し先週には一時1,200ドルを超えた。そして直近の決算発表時に同時に発表した通り、6月7日を分割前の最終取引日として10分割を実施。今週10日からは株価が10分の1の約120ドルになり、さらに買いやすくなったことで今後のさらなる上昇が期待できる。
とはいえこのエヌビディア一強状態がずっと続くという保証はない。昨年には競合他社であるAMD(銘柄コード:AMD)が、H100の競合製品としての「MI300X」という生成AI用GPUを発表した。現在のところまだエヌビディアの一強が続いているが、今後はAMDの製品が少しずつシェアを奪っていくかもしれない。
また半導体業界の大手・インテル(銘柄コード:INTC)やクアルコム(銘柄コード:QCOM)といったメーカーも同様に生成AI用の部品の開発を進めている。今後数年したら、エヌビディアと競合他社との争いが激しくなっている可能性がある。
最近同様の暴騰を見せた米国株にテスラ(銘柄コード:TSLA)がある。テスラは世界的なEVシフトやS&P500指数への採用を受け、2020~21年に暴騰。2019年の終値から最大で約20倍にもなった。
しかし各国のEVシフトが期待されていたほどスムーズに進まないことや、大手自動車メーカーが次々とEVに参入してきたことでテスラの優位が崩れつつある。株価は2022年明けから現在までの約2年半で半額になり、パフォーマンスは市場平均よりかなり悪い。そしてテスラの業績も値下げを繰り返してなんとか販売台数だけは維持しているが収益が圧迫されている。
テスラの場合急成長期は2020~21年でその後はだんだんと業績・株価ともに厳しくなってきている。エヌビディアも2023~24年前半のような業績・株価の暴騰を維持できれば良いが、必ずそうなるとは限らない。
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