中国のコーヒーチェーン大手・ラッキンコーヒーは2019年に米NASDAQに上場したが、粉飾決算が発覚したためにわずか1年後の2020年に上場廃止になった。しかし最近になって幹部が語ったところによると、同社は再度の上場を目指しているようだ。
中国のコーヒーチェーン・ラッキンコーヒーは、「中国のスタバ」とも言われ、2017年10月に創業されたばかりだがすでに中国国内に5,000店以上を展開している。
しかしこの企業は米株式市場においてはどちらかというと悪い意味で有名になった。同社は急成長の末に2019年5月にNASDAQ上場に成功した。
ところが上場からわずか8ヶ月後の2020年1月に、外部のリサーチ企業によってラッキンコーヒーが粉飾決算を行っていた可能性が指摘された。数ヶ月の内部調査の末、4月初めには、2019年第2四半期から第4四半期にかけて同社が22億元(約440億円)の売上を粉飾していたと発表。
当然ながらラッキンコーヒーは5月19日にNASDAQによって上場廃止を言い渡され、6月29日に廃止になった。上場前にこのようないい加減な企業であることを見抜けなかった点で、ラッキンコーヒーの上場廃止は単なる上場廃止以上に問題視された。そのため直後にNASDAQにおける外国企業の上場基準が厳格化されたほどだ。
上場廃止になってもラッキンコーヒーが倒産したわけではないので、その後も事業は続けられた。粉飾決算問題では上場廃止後も米証券当局であるSEC(証券取引委員会)と対立が続いていたが、2020年12月に1億8000万ドル(240億円)を支払うことで和解した。
2021年2月には連邦破産法第15条の適用を申請した。これはよく報道される同法の第11条(日本の民事再生法に相当)とは違い、外国企業が米国内の資産を債権者から守るために適用する法律。
粉飾決算が発覚した後株価が暴落したために損失が出た投資家から集団訴訟も起こされた。しかしそちらも2021年9月に、1億8700万ドル(約248億円)を支払うことで和解した。
連邦破産法第15条による債務再編も今年4月に終了し、ラッキンコーヒーは2年前の粉飾決算によって発生した多くの問題のほとんどを解決したかに見える。
そして今週になって、幹部の1人であるシャケル氏が再度NASDAQに上場を検討していると述べた。具体的な時期は述べていなかったが、そういったからには今後数年以内に再上場を試みる可能性がある。
ただし米NASDAQの上場基準はすでに厳格化されており、ラッキンコーヒーは厳格化のそもそもの原因を作った企業でもある。今後再上場を申請しても相当警戒されることは間違いない。
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