仮想通貨市場は好調に推移しているが、米大手仮想通貨取引所のコインベースが先週31日のNY株式市場終了後に第2四半期の決算を発表。調整後利益が前年同期より激減していたため、直後の1日のNY株式市場では同社の株価が15%以上暴落した。
トランプ大統領が仮想通貨に好意的な政策を実施していることもあり、今年に入ってから仮想通貨市場が堅調に推移している。ビットコイン(BTC)は7月に1,800万円をつけて最高値を更新。またイーサリアム(ETH)、リップル(XRP)、ビルドアンドビルド(BNB)などの主要仮想通貨も今年に入ってから上昇した。
そのような状況であるが、アメリカの大手仮想通貨取引所であるコインベース(銘柄コード:COIN)が、31日のNY株式市場終了後(日本時間1日早朝)に、第2四半期(4~6月期)の決算を発表した。
その内容によると、売上高は前年同期の14億5000万ドル(現在のレートで約2,150億円、以下同じ)から3.5%増の15億ドル(約2,220億円)であり、市場予想の15億9000万ドル(約2,350億円)を下回った。また前期・第1四半期は20億3000万ドル(約3,000億円)で、前期比にすると26%減の激減となっていた。
純利益は14億ドル(約2,070億円)。EPS(1株あたりの利益)は5.14ドルで、前年同期の0.14ドルから激増していた。
しかし売上高が15億ドルで純利益が14億ドルは、少し普通ではないと気づいた方もいるだろう。今期の利益額が売上高に対して非常に大きいのは、ステーブルコインのUSDコイン(USDC)を発行するサークル(銘柄コード:CRCL)が、今年上場に成功したことが理由であった。
コインベースはサークルに出資していたため、上場によって一時的に巨額の利益が計上できた。だがこのような一時的利益を除外した調整済利益額は、わずか3,300万ドル(約48億8000万円)。EPSは0.12ドルで、前年同期の1.10ドルより激減していた。
また今期の仮想通貨取引額は2,370億ドル(約35兆円)で、前期の3,930億ドル(約58兆2000億円)から40%も激減していた。
以上のように一見すると前年同期比増収増益で悪くない決算のように見えるが、前期と比べると売上高が減少、取引額も減少。さらにサークルの上場による一時的な利益を除けば利益額も激減と、投資家にとって失望する要素が混じっていた。
31日のNY株式市場では377.76ドルで終了したコインベース株は、この決算を受けて1日金曜は序盤から大幅下落。またこの日は米7月雇用統計が発表され、同時に5・6月の数字が下方修正されてNY株式市場全体の地合も悪かった。同社の株は一時は17%以上低い310.55ドルをつけ、終値は16.6%安の314.69ドルだった。
これでコインベース株は先週だけで約20%も暴落したことになる。仮想通貨市場が好調な中、アメリカの代表的な仮想通貨取引所の銘柄がこれだけ下落すると、仮想通貨業界全体への懸念が浮上する。
この書類に含まれる素材はiFOREXではなく、独立した第3機関により作成されたもので、いかなる場合においても、直接的・間接的、明示的・暗示的にかかわらず、投資に対する助言や、金融商品に関する投資戦略の推奨、提案として解釈すべきものではありません。この書類に含まれる過去の実績や、それに基づくシミュレーションは将来の成果を保障するものではありません。
すべての免責事項はこちらをクリックしてご確認ください。
iFOREXは数百銘柄の通貨、仮想通貨、商品、指数、ETF、株式をCFD形式で取引することができます。
方法は簡単、3ステップでCFD取引を注文できます。
iFOREXに今日参加すれば、次の素晴らしい特典パッケージがあなたのものに
25年以上信頼されるサービスプロバイダー
iFOREXグループは業界で最も大きく尊敬される企業の一つです。1996年に成功した銀行家のグループにより設立され、世界中の人の毎日の市場へのアクセスが目標です。
3つの主な約束
私たちは、提供するグローバルな取引商品の多様性と、使用する革新的な技術、常に向上し続けるカスタマーサービスで、業界のリーダーであり続けます。