昨年末頃からビットコインが高騰しており、2021年につけた高値の780万円を遥かに超えて1,100万円まで上昇した。今回の上昇は2017年や21年と同じ仮想通貨高と思いたいが、実際はかなり性質が違う。
昨年6月頃からアメリカでビットコインETFの申請が相次いだ。それまで数年間は全て却下されてきたビットコインETFだが、今回は承認されるのではないかとの期待が高まった。
そして10月頃になるといよいよ承認の可能性が高まり、そこからビットコイン(BTC)の高騰が始まった。今年1月にはついに承認され、さらにその後ビットコインETFに資金が多く流入していることを背景に承認後もビットコイン価格は高騰。今月20日頃にある半減期も買い材料となり、ビットコイン価格は一時1,100万円をつけた。
これまで仮想通貨市場は2回高騰している。1回目は2017年後半から18年前半で、2回目は2021年だった。1回目の高騰ではビットコインは230万円まで上昇、2回目はそれを遥かに上回る780万円をつけた。
1・2回目とも上昇前と比べると驚くほど高い水準まで上がったわけだが、3回目の高騰である今回はすでに1,100万円と2回目の高値をさらに上回った。
ただし今回の上昇は、前2回とは性質が違い同じ意味での仮想通貨高と言うには難しい面がある。まず2024年現在は前2回の高騰時と比べて為替レートがかなり円安になっている。円建ての仮想通貨価格が上昇しているのは円安要因が大きく米ドル建てで見るとまた違った事実が見える。
ビットコインの2021年の高値は66,000ドルで、今年の高値は73,000ドルと米ドル建てで見ると約10%高値を更新したのみだ。
そして今回はビットコインとごく一部の仮想通貨以外、米ドル建てでは2021年の高値を更新していない。時価総額5位のソラナ(SOL)は、円建てでは2021年の高値が29,500円、今年の高値が31,300円でかろうじて高値を更新。しかし米ドル建てだと2021年が250ドル、今年が200ドルで高値を更新できていない。
カルダノ、別名エイダ(ADA)は円建てでは2021年の高値が340円だが、今年はたったの120円までしか上昇していない。米ドル建てでは2021年が2.8ドル、今年が0.8ドル弱と3分の1にも到達していない。
スペースの都合で全ての仮想通貨は書けないが、2017年当時からランキング上位のリップル(XRP)やライトコイン(LTC)といった通貨も、今回の上昇では2021年の高値より遥か低い水準までしか上昇できていない。
結局2023年後半~24年の上昇で目を見張るほどの上昇を見せているのは、ビットコインとその他一部の仮想通貨のみだった。ここまでビットコインだけが買われるのは、まずビットコインのETFが今回の上昇のきっかけだったことがあると思われる。
またビットコインは多くの海外仮想通貨取引所で共通通貨のように使われており、「XRP/BTC」のようにビットコインを右側の基準通貨として多数の仮想通貨が取引できるようになっている。
このように共通通貨として使われるビットコインは、仮想通貨取引が盛況になれば需要が自然に伸びる。そのため買われて特にビットコインのレートが上がっているのではないか。その一方で他の多くの通貨は2021年の高値から遠い水準までしか上昇できていないため、今回の仮想通貨高は前2回とは性質が違う。
この書類に含まれる素材はiFOREXではなく、独立した第3機関により作成されたもので、いかなる場合においても、直接的・間接的、明示的・暗示的にかかわらず、投資に対する助言や、金融商品に関する投資戦略の推奨、提案として解釈すべきものではありません。この書類に含まれる過去の実績や、それに基づくシミュレーションは将来の成果を保障するものではありません。
すべての免責事項はこちらをクリックしてご確認ください。
iFOREXは数百銘柄の通貨、仮想通貨、商品、指数、ETF、株式をCFD形式で取引することができます。
方法は簡単、3ステップでCFD取引を注文できます。
iFOREXに今日参加すれば、次の素晴らしい特典パッケージがあなたのものに
25年以上信頼されるサービスプロバイダー
iFOREXグループは業界で最も大きく尊敬される企業の一つです。1996年に成功した銀行家のグループにより設立され、世界中の人の毎日の市場へのアクセスが目標です。
3つの主な約束
私たちは、提供するグローバルな取引商品の多様性と、使用する革新的な技術、常に向上し続けるカスタマーサービスで、業界のリーダーであり続けます。