日本では株式が上場廃止になるとその後売買はできなくなる。しかしアメリカの場合は上場廃止後にも店頭市場に残り売買ができる銘柄が少なからずある。同じ上場廃止後でも、日本とアメリカの株式では扱いが多少異なる。
「上場廃止」というと株式のホルダーにとってはかなり悪いニュースだ。倒産などのため上場廃止になるケースもあり、その場合株価は暴落し1円に近付くことが多い。一方で経営に外部から干渉されることを嫌がり、戦略的な意味で上場廃止をする企業もある。あるいは他社に買収されて子会社化されたために上場廃止になるケースもある。
どのような理由にせよ、共通しているのは上場廃止後には非上場株となり売買をすることができない点だ。日本では非上場株の売買は厳しく規制されており、公共の市場で売買をすることができない。
それに対してアメリカでは、非上場株の売買も日本ほど厳しく規制されていない。そのような制度なので、上場廃止になった株もすぐに売買できなくはならず、非上場株用の店頭市場に移る銘柄がかなり多い。
アメリカには「ピンクシート」と呼ばれる、非上場株用の店頭市場がある。少し違うたとえかもしれないが、NY証券取引所やNASDAQといった市場は株にとって野球の「メジャーリーグ」のようなもの。そしてピンクシート市場はその下にある「マイナーリーグ」のようなものだ。ピンクシート市場では、これから上場を目指す企業や、あるいは一旦上場したが廃止になった企業の株が売買されている。
アメリカで上場廃止になってもピンクシート市場に行く銘柄が少なからずあるので、売買ができなくなるわけではない。だがピンクシート市場銘柄はNY証券取引所やNASDAQの上場株より格下なので、株価は数ドル程度の安いものが多い。しかしその時点で買っておけば、将来上場して大化けすることも期待できる。
またアメリカにはピンクシート以外にも、「OTCQX」や「OTCQB」といった店頭株式市場がある。これらはピンクシートとNY証券取引所/NASDAQの中間的存在で、上場はしていないがピンクシートよりはやや厳しい基準が設けられている。ただしOTCQXとOTCQBは比較的最近設置されたもので銘柄数は少ない。銘柄数ならピンクシートの方が多い。
余談ではあるが日本でも「グリーンシート」と呼ばれる、アメリカに倣った非上場株用の市場が存在していたことがあった。グリーンとつけたのは、若葉をイメージしてこれから上場しようとする企業のための市場という意味だった。
グリーンシートは1997年に創設され、最盛期の2004年には100近い銘柄が存在していた。しかし2010年代になるとクラウドファンディングなど非上場企業が資金を調達する他の方法が台頭してきたため、2018年には廃止された。
上場廃止されても日本のようにほぼ完全に売買ができない国ばかりではなく、アメリカのように非上場企業の市場で売買が継続できる国もあるということだ。
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