先週にFacebookの運営会社であるメタが7~9月期決算を発表し、前期に続いて減収減益の低調な数字が出た。ここ最近は減益が多いメタだが、その理由として去年から力を入れているメタバースへの投資で利益が出ずに巨額赤字が続いていることが挙げられる。
先週の27日早朝にFacebookの運営であるメタ・プラットフォームズ(銘柄コード:META)が7~9月期の決算を発表。売上高は前年同期比4%減の277億ドル(約4兆700億円)で、純利益は前年同期比52%減の44億ドル(約6,460億円)と半分未満になる激減だった。
メタは前期・4~6月期も売上高が前年同期比1%減の288億ドル(約4兆2000億円)、純利益が前年同期比36%減の67億ドル(約9,800億円)と減収減益決算だった。その前・1~3月期は売上高は前年同期比7%増だったものの、純利益が同21%減と同様に減益。これで7~9月期まで3四半期連続で大幅減益となった。
メタの大幅減益が続いている大きな理由の1つとして、メタバース部門で利益が出ず巨額赤字が続いていることが挙げられる。
メタバースとは「超~」を意味する「メタ」と、宇宙を意味する「ユ二バース」を合成した言葉。最初に使われたのはアメリカのSF作家・ニール・スティーヴンスンによる1992年出版の『スノウ・クラッシュ』という小説の中。
しかしメタ社が力を入れるメタバースとは、ネット上のバーチャル3D空間で生活をしたり仕事をしたりできるサービスのことを指している。メタは昨年夏に今後は基幹事業をFacebookのSNS事業からメタバース事業へ移行すると発表。そのために日本円にして約1兆円もの投資をすると述べ、社名も以前のFacebookからメタ・プラットフォームズに変更した。
だがそれ以来メタ社のメタバース事業はいい結果が出ていない。メタバース事業の入るReality Labs部門の直近の4四半期を見ても、2021年10~12月期は33億ドル(約4,800億円)の赤字、2022年1~3月期は30億ドル(約4,400億円)の赤字、4~6月期は28億ドル(約4,100億円)の赤字、そして今期・7~9月期は37億ドル(約5,400億円)とこれまで以上の赤字額だった。
なかなか黒字化できないメタバース事業だが、やはりSNSと比べてメタバースというものは世界の人々にとって必要とされないのだろうか?SNSはそれまで現実の世界で行っていた人と人との付き合いをオンライン化し、世界中に友人ができる楽しさがあるため世界的に普及した。世界にSNSは無数にあるが、Facebookはその中でも頂点に立ち世界有数の企業になった。
それに対してメタバースはまだその良さが世界の人々に伝わっていない感がある。バーチャルな3D空間で生活や仕事ができると言っても、それのどこがいいのか説明できる人は少ないだろう。
今後メタバースがSNSのように普及するかはまだわからないし、普及したとしてもメタ社がFacebookのように頂点に立てるとは限らない。メタのメタバース事業の黒字化はまだまだ見えない。
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