米では11日にテスラが自動運転のタクシー車、ロボタクシーを発表した。しかしそこで発表された内容に今後の販売台数目標やスケジュールといった具体的なものがなかったことで、発表後11日のNY株式市場ではテスラ株が約9%暴落。その一方で、このイベントの影響で上がった株もあった。
アメリカのカリフォルニア州で11日に開催されたイベントで、テスラ(銘柄コード:TSLA)が以前から開発していると述べていた自動運転のタクシー車、すなわちテスラの言うロボタクシー「Cybercab(サイバーキャブ)」を発表した。
このCybercabは完全自動運転のタクシー車で、テスラ製なので当然ながらEV(電気自動車)。そして充電方式にはプラグではなく、電磁誘導方式のワイヤレス充電が採用されているという。
自動運転なので、ハンドルやアクセル・ブレーキといったペダル類は最初からついていない。また乗車定員は2人と普通のタクシーより少ない。テスラはこの自動車を2026年中までに生産開始する計画で、価格は3万ドル(約447万円)以内に抑えるとのことだ。
3万ドルとは普通の自動車としてもかなり安い方で、日本で自動車を買う場合ちょっと高い車種ならこの金額を超える。完全自動運転という最新鋭のテクノロジーを備えた車としては驚くほど安い。
また同時に20人まで乗れる完全自動運転のバン「Robovan(ロボバン)」も発表された。さらに現在の主力車種であるモデル3やモデルYの自動運転車種を導入する計画も発表された。
これだけ見るとかなり期待できそうな感想も持てるが、市場関係者にとってはこの発表で具体的な販売台数目標やスケジュールなどがなかったこと、さらに安すぎる目標価格を達成できるかわからないことで、失望感の方が大きかったようだ。
Cybercab発表前の10日は238.77ドルで終えたテスラ株は、発表会の失望を受けて11日は序盤から大幅下落。一時は214.38ドルをつけて下げ幅が10%を超え、終値は8.8%安の217.80ドルだった。
一方Cybercabが市場を失望させたことで、テスラと反対に高騰した銘柄もあった。それはUber(銘柄コード:UBER)、Lyft(銘柄コード:LYFT)といったライドシェア銘柄だ。
自動運転タクシーが普及すればライドシェアの需要は下がると危惧されていたが、Cybercabの発表内容でその危惧が遠のいた。10日の終値が77.82ドルだったUberは11日は大幅高となり10.8%高の86.34ドルで終了。これは同社にとって上場以来最高値となった。Lyftも同様で10日の終値は12.41ドルだったが、11日は9.6%高の13.60ドルで終了した。
Cybercabの発表会後にテスラ株が暴落しテスラホルダーにとっては残念な結果となったが、UberやLyftのホルダーにとっては棚から牡丹餅的な1日であっただろう。
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