円安の記事では米ドル/円が取り上げられることが多いが、ユーロ/円は今週になって1ユーロ=170円以上を見かける時間が増えた。この水準は2008年につけた天井をすでに上回っており、今後は今年4月29日につけた史上最高値をどんどん更新していく展開すら考えられる。
今年に入ってから円安が一段と進行しており、4月29日と5月2日には日銀が介入を行った。そして今週31日に財務省が公表したところによると、この2回の規模は約9.7兆円にもなる史上最大の介入だった。
これで2022年から数えて公表されているだけでも5回の為替介入を行ってきたのだが、円安は止まっておらず今週はまた1ドル=157円台後半をつけた。
円安の記事やニュースでは米ドル/円が取り上げられることが多いのだが、ユーロ/円も円安・ユーロ高が止まらない。ユーロ/円は4月29日の介入直前に1ユーロ=171.5円の史上最高値をつけ、介入によって一旦は円高になったが今週になってまた170円超えの水準を見かけることが多くなった。
ユーロは欧州の統合通貨として2002年に正式発足した歴史の浅い通貨なので、米ドル/円のように戦後20年ほど1ドル=360円の固定相場があったという歴史はない。そのため米ドル/円はこれだけ円安が進んでも「史上最高値」とは言われず34年ぶりの円安と言われているが、ユーロ/円は4月29日の171.5円が最高値だ。
ユーロ発足後の数年は期待もあり円や米ドルに対してユーロ高が続き、2008年夏には169円と当時の最高値をつけた。だがその後2008年秋のリーマン・ショックで数十円分も円高に動き、最高値更新は遠くなった。
また2010年頃にはギリシャが財政破綻の危機に瀕する事態になり、ユーロ全体に対する不安が広がりこの時期にはユーロはなかなか買われなかった。
しかし現在はギリシャ財政危機も過去の話になり、ユーロの地合は回復している。そして日銀が金利をゼロに抑えECBは4.5%まで引き上げていることで、日欧の金利差から急激な円安・ユーロ高が進んでいる。
ECBは6月に最初の利下げを行うと予想されていた。だが31日に発表されたユーロ圏の5月消費者物価指数が市場の予想を上回る数字だったことで、6月利下げの確率がやや下がった。またECB関係者は「利下げは慎重に行う」と述べており、6月に利下げが行われたとしてもその後の利下げペースはかなり緩やかになるだろう。
また日銀もどこまで追加利上げをするのかわからないため、この状況では今後さらに円安・ユーロ高が進むことは十分考えられる。そうなると4月29日の171.5円を超え、連日のようにユーロが最高値を更新する相場になることもありえるのではないか。
この書類に含まれる素材はiFOREXではなく、独立した第3機関により作成されたもので、いかなる場合においても、直接的・間接的、明示的・暗示的にかかわらず、投資に対する助言や、金融商品に関する投資戦略の推奨、提案として解釈すべきものではありません。この書類に含まれる過去の実績や、それに基づくシミュレーションは将来の成果を保障するものではありません。
すべての免責事項はこちらをクリックしてご確認ください。
iFOREXは数百銘柄の通貨、仮想通貨、商品、指数、ETF、株式をCFD形式で取引することができます。
方法は簡単、3ステップでCFD取引を注文できます。
iFOREXに今日参加すれば、次の素晴らしい特典パッケージがあなたのものに
25年以上信頼されるサービスプロバイダー
iFOREXグループは業界で最も大きく尊敬される企業の一つです。1996年に成功した銀行家のグループにより設立され、世界中の人の毎日の市場へのアクセスが目標です。
3つの主な約束
私たちは、提供するグローバルな取引商品の多様性と、使用する革新的な技術、常に向上し続けるカスタマーサービスで、業界のリーダーであり続けます。