ユーロ圏諸国がギリシャに2600億円の融資で合意

　ユーロ圏諸国が融資の条件として要求していた銀行の改革法案が先週議会を通過したため、21日にユーロ圏諸国がギリシャに対して20億ユーロ（約2600億円）の融資を行うことで合意した。

　ユーロ圏諸国は融資の条件に銀行や税制など国内の改革を要求しており、ツィプラス首相が率いる与党の急進左派連合（SYRIZA）は、一連の法案を議会に提出していた。300議席の現在のギリシャ議会では、9月の総選挙後に急進左派連合が145議席、連立相手の独立ギリシャ人党（ANEL）が10議席確保していた。

　今回の改革法案で、与党2党からそれぞれ1人ずつの議員が法案に反対。最終的に賛成が153票で可決されたものの、反対した2人は除名された。これで連立政権は153議席となり、過半数割れまで残り3となった。

　先週法案が可決されたことで、21日にユーロ圏諸国とギリシャとの間で20億ユーロの融資で合意。これでギリシャ情勢はまた一段と落ち着く。しかし連立政権から2名の議員が離脱したため、政局不安定への不安は高まった。