トランプ大統領が23日の午後8~9時頃に、EUへの50%関税とiPhoneをアメリカで製造しない場合のAppleへの25%関税を示唆する発言をした。この発言を受けて株式、米ドル、仮想通貨など幅広いリスク資産が下落した。
1月に就任したトランプ大統領は、就任以来多数の関税政策を発表して金融市場だけではなく世界経済全体を振り回してきた。
特に4月3日に発表した相互関税はほぼ全世界にかける内容だったために影響がとてつもなく大きくなるとの懸念が広がり、発表直後の約1週間は株式市場が暴落した。暴落を見てトランプ大統領は関税の一部を90日間停止すると発表したことで、金融市場の混乱は収まった。
その後、5月12日には関税を大幅に引き下げることで中国と合意。ここ1ヶ月半ほどはトランプ大統領の政策で市場が大きく変動することは少なかった。
しかし今週23日になってトランプ大統領が打ち出した新たな関税で、久しぶりに市場が大きく動いた。日本時間でこの日の午後8~9時頃に、大統領はSNSへの投稿で「EUとの交渉が難航しているため、6月1日からEUからの輸入品に50%の関税をかける」及び「アメリカ国内でiPhoneを製造しないなら、Appleに少なくとも25%の関税をかける」との趣旨の発言を行った。
この発言を受けて市場では米経済への懸念が大きく高まり、株式、米ドル、そして仮想通貨など幅広いリスク資産が下落した。発言前は41,900ドル付近で推移していたNYダウ先物は、発言直後に600ドルほど急落して一時は41,200ドル台をつけた。だが下落は一瞬でその後は下げ幅の半分ほど反発し、23日のNY株式市場序盤のダウは41,500ドル付近で推移している。
米ドル/円は発言前は1ドル=143円台前半で推移していたが、発言を受けて50銭以上円高・米ドル安が進行して午後9時過ぎには142円50銭をつけた。そこで円高は一旦止まり、その後数時間は142円60~70銭で推移している。
ビットコインは今週になって米ドル建てで史上最高値を更新する堅調な動きを見せていたが、ビットコインもまたトランプ発言によって冷や水を浴びせられた。発言前には1,590万円だったレートは、発言によって50万円ほど急落して午後9時過ぎには1,540万円をつけた。
米ドル建てでは発言前は11万1000ドルだったレートは、発言後に3,500ドルほど急落して最高値から離れた。
23日にトランプ大統領が言及した2つの関税が実施されるかはまだわからないが、EUの方は6月1日からかけると述べていたのでそれまであと約1週間しかない。その間にEUとの交渉がまとまらなければ関税発動となり、そうなるとまた市場が大きく動くことは十分考えられる。
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